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祈りよ届け!投票箱!!

暑い。暑すぎる。

この暑さは都知事のせいではない。しかし、都知事選の投開票がなければ、こんな暑い日に外出しなかった。汗が伝う顔を真っ赤に染めて、俯き加減でハァハァ言いながら歩く子供達を鼓舞せずに済んだ。昼寝の際に下の子が吐くこともなかった。乾かない洗濯物が増えることもなかった。クーラーのない学校の体育館で、パイプ椅子に腰掛けながら来場者を待つ人も家で涼んでいられた筈だし、そんな体育館でため息をつきながら、鉛筆を握って投げやりな気持ちで名前を書くこともなかった筈だ。

都知事選が悪いとは言わないけれど、多くの庶民が少なからず犠牲を払って投票に臨むわけだから、せめてもう少し前向きに参加したくなるものであってほしかった。

選挙より「お花」

スカスカのボードには、見る者の元気をなくすポスターが点在し、我が家の近所では「お花を大切に!」という注意書きを貼られる始末だった。

それでも投票率は前回を上回っている。それは決して前向きにのみ捉えられる事実ではないのかも知れない。しかしこれだけ暑い中でも、黙って真面目に投票する有権者は多いのだ。逮捕されたり警告される不届き者も増えたようだが、少なくとも立候補する側がそういう人間であって良いわけがない。投票する側もされる側も、真面目に取り組むことがまず第一に必要なことではないだろうか。

何しろ今日は七夕なのだ。保育園でたっぷり助走をつけた子供達が、わけもわからず楽しい気分で過ごす筈の七夕だったのだ。

一応夕飯は例年通りに七夕らしくこさえてみたが、子供達の食欲はふるわない。楽しそうにはしてくれたし、テンション高く食べてはくれたが心配だ。

天の川そうめん

飾り付けに精を出し、七夕気分だけは味わえたようだ。

妻と子供達による飾り付け




そして深夜、下の子が発熱した。

誰にとは言わないが、私の心は雄叫びを上げた。

「ゆり子ォォォ!」

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