宇宙SF創世夜の記(失敗作)
『こんな夜に、宇宙SFは生まれやすいんだよな。
1杯目の珈琲を飲み終えて、私はボーッとそんな風に思った。真夜中に目が覚めてしまったのはそのためかもしれない。
なんてまさかね。と言い聞かせた。(Fine)と、爪の先がマグに当たってリン、と鳴った。見ると小さな黄緑色の鈴が転がっている。鈴はまるでひとつの宇宙のようで、神々しく光を丸くくるんでいるようだった。
そこで私は立ち上がり、2杯目の珈琲を淹れることにした。お湯をクツクツと沸かし、ミニお菓子をちょこんと用意する。宇宙SFを書くのにふさわしい紺色の帳面と瑠璃色のペンを取り出して、机に置いた。そして淹れあがった珈琲とお菓子を一口ずつ頂き、早速ペンを走らせはじめた。(D.C.)
『こんな夜に宇宙SFは生まれやすいんだよな』
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読み方
(D.C.)まで来たら、はじめから読んで下さい。
(Fine)で、読み終えて下さい。
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