牡蠣と私の歴史 |エッセイ
みなさんは牡蠣はお好きだろうか。
私はオイスター専門店に行ったり、
メニューに牡蠣フライがあれば
注文するくらいには好きだ。
大学生になるまで、
貝類はアサリ・シジミ・ハマグリの類とホタテ
しか食べられなかった。
ホタテは卵を綺麗にとり、貝柱とヒモの部分だけ
アサリなどに関してはよく見るとキモいので
目を背けて食べていた。
目を背けるとは言っても
しょうがなく食べているわけではなく、本当に好きで自ら食している。
ある日の夕飯に母がフライを揚げた。
ホタテフライかと思って食べたのが、
牡蠣フライだった。
クソ〜騙された❗️と思ったが、
美味しすぎたのでこの時、牡蠣フライを克服。
大学生になり、バイトを始めると
忘年会がオイスターバーだった。
フライになっていれば、牡蠣の姿が見えないので
美味しくいただけるものの、
(断面もキモいので1口で食べるに限る)
生牡蠣や蒸し牡蠣は姿をさらけ出しているので
無理だった。
そんなこんなで1年目は牡蠣はフライだけにとどめ、エビやローストビーフをメインに食した。
2年目には、焼き牡蠣というものを食すことに成功した。
ガーリック味などがついてるアレである。
上にウニが乗っていたり、香草パン粉が乗ったりしているので難易度は低い。
牡蠣フライに次ぐ美味さ。
好物候補に焼き牡蠣が躍り出た。
牡蠣が好物候補なのにオイスターバーに来て
蒸し牡蠣を食べない馬鹿がどこにいる!
という自分からの叱責により
3年目には、蒸し牡蠣を食べた。
レモンや、ポン酢で食べるアレだ。
見た目はキモかったが、アサリたちのように
目を背けて一口で食らった。
もちろん美味しかった。
なぜなら牡蠣は好物だからである。
4年目はコロナ禍となり、忘年会が開催されなかった。残念。
時は過ぎ、社会人になると
近所にオイスター専門店ができた。
早速、母と行き、コースを注文。
すると、コースには生牡蠣が2つ盛り込まれていた。
オイスターバーに自ら来たくせに、牡蠣を残すなんて変な話だ。もう逃げられない。
腹を括り食べると、まあまあ美味しかった。
食べれるっちゃ食べれるけど、
蒸し牡蠣の方が美味しい。
牡蠣は火を通した方が美味しいと思う。
何はともあれ、生牡蠣もイケる。
晴れて牡蠣が好物ですと胸を張って言える身分へと昇格したのだ。
生牡蠣をも克服した私は、
このオイスター専門店に足繁く通っている。
最近はワカナもお気に入りなので、よく2人で行っている。
昨日は母に誘われ、
市場のような場所に併設されている牡蠣小屋へ
牡蠣ランチを食べに行った。
生が食べれるとは言っても別に好きではないので
蒸し牡蠣が2こ、牡蠣フライ3こ、牡蠣ご飯
そのほか味噌汁、漬物などがセットになっている
ものを選んだ。
そこで登場した蒸し牡蠣がこちら↓
デカすぎる。
左のやつが特に大きい。
私の手🖐️の縦と同じ大きさがあるのだ。
一口じゃ食べられない大きさに狼狽していると、
店のおじさんが、
「美味しそうだろう〜!俺が食べたいくらいだよ〜〜!これは美味いぞ〜!」
と得意げに言ってきた。
その時に気がついたのだが、
牡蠣を美味しそうと思ったことがない。
美味しいことを知っているから姿をなるべく見ないようにして食べているだけだ。
しょうがないので、絶対に断面を見ないように
細心の注意を払いながら食べた。
もちろん美味しかったが、私は小ぶりな方がありがたいし、美味しく感じる。
やはり私はまだ正真正銘の牡蠣好きとは
言えないのかもしれない。
ホタテや、ハマグリは大きければ大きいほど
良いのになぜなんだろう。
大きい生牡蠣を、めちゃんこうめぇ〜!
と思うことができた時こそ正真正銘の牡蠣好きだろうか。
私の牡蠣ヒストリーはこれからも続く。
前回の記事👇
この記事が参加している募集
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?