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台湾式激イタ足ツボ|エッセイ

台湾式激イタ足ツボをどうしても体験してみたい。テレビで見るように、痛すぎて叫び散らかしてみたい。
だが友人を誘っても、行きたいね~となるだけで、一向に現実味を帯びたことはなかった。

そんな中、本日ついに高校時代の友人たちが賛同してくれ、昼食後に予約し、16時半から施術開始となった。
いよいよ、台湾式激イタ足ツボデビューである。

16時半まで時間があったので、
お茶をしながら台湾マッサージを調べてみると
どうやら、「痛いっ………!い”だい”!!!!!!」となるのはテレビの世界だけで、実際は痛くないとのことだった。

激イタが良かったけど、確かに体に負担をかけて逆に良くないのかもな・・
それはそれで納得。ほな、普通に足揉んでもらうか。。
とあっさり長年の激イタへの憧れは消えていった。

しかし、そんな時ある口コミが目についた。
"他の方の口コミにもあるように、身長178cmくらいの無口な男性には気をつけてください。痛いと言ってもやめてくれません。"

もはやガチの激イタは怖い。
この人にだけは当たりたくない。。
「女性でお願いします!><」とか言おうかな、、
口コミを見たせいで、スーパー恐怖が襲いかかってきた。
人生知りすぎも良くない。

「緊張する・・怖い・・緊張する・・」と唱えていると、あっという間に予約の時間となった。

怖めな新宿の雑居ビルにて一人一人カーテンで仕切られ、ズボンだけ履き替えるように案内された。

数分経つと、終わりました!良いですよ~!
とも言っていないのに、いきなり大男が入ってきた。

身長は約175cmほど。
私が身長171cmなので、男性の身長を見ておおよそ見当がつくが、
普通の女性からすると178cmに見えてもおかしくない。

・・・・・・・こいつか??!?!?!

とビビりながらも彼を眺めていると、
よろしくお願いします、始めます。などの合図もなく、私の足に急にオイルを塗りたくり懸命に揉み始めた。

しかし驚くことに、
大男が懸命に揉んでいるにもかかわらず、
全くと言っていいほど痛みはなかった。
寧ろ、懸命にくすぐってきているようで序盤は笑いそうになった。

数分経っても痛みはなく、無事終わろうとした瞬間、足首の一点に激痛が走った。

その瞬間に全てを悟った。
不健康な部位は、いくら弱く押してもめちゃくちゃ痛いのだと。

そのため、口コミに低評価をつけていた人は、
不健康すぎるが故に、大男が最弱の力で押しても痛みを感じたのではないかと。

私の施術を終えた大男は、
次に私の友人の施術に入ったが、
のちにその友人も「1ヶ所すごく痛かったけど、他は全然だった。。口コミの人は不健康すぎて痛かったのかもね。」と言っており、やっぱりそうだよなぁと思った。

さて、台湾式マッサージを終えての感想だが、
そもそもどこも凝っていないのに何故やったのだろうと、正直思う。

激イタ目当てで予約したにも関わらず、ただのフットケアを受けた私はなんなんだろう。
ノンストレスフリーターのためか、
めっちゃスッキリした〜!も特になかった。

不思議なことにお金を使ってしまった1日であった。

さはら
1997年9月生まれ
ハーフ
座右の銘は晴耕雨読
万年フリーター

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