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昭和の婆さんの生まれ変わり|エッセイ

薄々思っていたが、
椅子ってこの世に必要ない。
明らかに地べたの方が良い。

けれど、椅子と机がないと
部屋が完成した気がしないので
自室にも渋々置いているし、
今現在も使いながらエッセイを書いている。

なぜ人々は椅子に座れるのだろうか。
そして、反対に私は昔から苦手なのだろうか。

あ〜あ。今が昭和なら、
全員ちゃぶ台&地べたなのに。
私は昭和の人間の生まれ変わりなのか。。

そんな思いが最近脳を駆け巡る。

すると母が、
「あんたは生まれた瞬間からお婆さんみたいだった。
 パパもあんたのこと、赤ちゃんなのに
 『うちのお婆さん』って呼んでたよ。」
と語り出した。
「絶対に昭和初期の婆さんが転生してきたって
 私はずっと思っているよ。」
とのこと。

生まれた瞬間の赤子なんて
シワシワのお猿みたいなものなのに
何がどうなったら婆さん認定されるのか。
貫禄のあるシワシワのお猿だったのか。

詳しく聞いてみたが、
「なんか、思い出し笑いで腹抱えて笑ってたんだよね。
 赤ちゃんなんだから思い出すこともないのに」
それでお婆さん扱いされるんだ。。
と言うような何とも理不尽な回答が返ってきた。

しかし、思い返せば小さい頃から
母はしばしば「本当に昭和の人間だよね。」
と私に向かって言ってきていた。
(ゴリゴリ平成生まれだが。)

小学生の頃、3年目の浮気を歌っていた時も
どこでそんな歌覚えたの?!と驚愕されことがあった。

そういえばこの前会社で
上司から説明を受けた際に、
なぜその考えに至ったのかを聞きたかったので
「その心は?」と質問したら笑われたこともあった。

また、
お酒を飲むなら日本酒、
ご飯を食べるなら和食、
何なら精進料理など自然食が良いなど、
お婆さんエピソードは考え出すと止まらないことに気がついた。

小泉孝太郎や、佐々木蔵之介、
藤原竜也、野村萬斎が好きなど
若く垢抜けた俳優には興味がないところも、
婆さんだからかもしれない。

ところで、どうやったら孝ちゃんとお近づきになれるのだろうか。
人生一度きりなんだから、居酒屋で出会すくらいのことはしたい。
お願いだから会わせて欲しい。
今度、孝ちゃん会議させてください。

それでは。

さはら
1997年9月生まれ
ハーフ
座右の銘は晴耕雨読
万年フリーター

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