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【未経験→コンサル転職】入門書

目次

  • コンサルティング業界が求める人材とは

  • コンサルティング転職を成功させるために

  • ファームが書類選考でみているポイント

  • コンサルタントとは?

  • コンサルタントのやりがい

  • ソリューション一覧

  • コンサル転職のベストタイミングとは?

  • 若い方を求める理由


コンサルティング業界が求める人材とは
コンサルタントへの転職を考える上で、自分がコンサルタントになれるのかという不安を感じてしまう方は珍しくありません。悩むより前に、まず業界がどんな人材を求めているのか知るところから始めましょう。


コンサルティング転職を成功させるために
コンサルタントとして、「必要な能力」とは何でしょうか?多くの方が陥りやすい間違いが、方法論や専門的な知識がなければコンサルタントになれないという誤解です。確かに入社に際して専門的な「知識」は求められますが、コンサルタントは入社前の知識だけで勝負できる世界ではありません。絶えずマーケットから求められる存在であるために、あらゆる情報や知識を貪欲に吸収し、絶えずマーケットから求められるように日々努力しなければなりません。よって、コンサルタントに必要なのは入社前の知識の深さ
だけでなく、コンサルタントとしての適性(人物)だと言えます。


ファームが書類選考でみているポイント
素養以外にもコンサルファームがチェックする箇所はさまざまです。 企業によって若干の差はあるものの、基本的にチェックするポイントは以下の通りです。

◇年齢
コンサルティング業界は年齢が上がるほど求められる仕事のレベルも高くなります。肉体面・精神面から考えても年齢が高くなれば採用ハードルは高くなり、素養だけでなく経験やスキルも重視されます。

◇語学力
昨今のビジネス界では「世界ビジネス共通語」として英語を活用するシーンが益々増えてきています。特に外資系コンサルファームでは、英語ができるのと出来ないとでは、活躍できるフィールド、そして貢献度にかなり差が出てきます。総合系ファームの最近の特徴としては、資本関係を理由として、英語力が求められるファームとそうでないファームとに二極化してきております。大手会計事務所に紐付くファームは、会計事務所がグローバルネットワークを有しておりますので、グローバル案件や人材のグローバル化も進み、英語力が求められることが多い状況です。海外留学経験、グローバル・ビジネス経験者は優遇される機会が年々増加傾向です。

◇学歴
ポテンシャル採用の場合、学力を評価対象としている企業は多く、学歴は重視される傾向があります。
「優秀な大学を卒業している=地頭が良い」とは限りませんが、基礎学力が高いという観点において評価されるのです。なお、昔であればMBA保有者というだけで優遇される傾向がありましたが、最近は、どの大学の MBA を持っているかという点が重要となります。ただ MBA を持っていても選考に有利にはなりません。

◇社歴
当然ながら、転職回数は少ないほうが評価されます。転職回数が多い場合は、その理由に一貫性があり相応の経験を積んでいるのであれば、マイナスを払拭することは可能ですが、転職回数を重視する企
業は多いため、必然的にハードルは高くなります。

◇職務経歴
経験が浅いといっても、これまでの経験からコンサルティングに活かせるものがあればプラスとなります。
例えば、経営企画等企画系業務経験、システム開発経験、さらには財務・会計、ロジスティック、人事(人事制度設計など)といった業務経験や知識は評価される要素となります。営業職に関しては直接的な評価に繋がりにくいため、1どのような営業戦略を立案し実行したか2いかにクライアントの課題を解決してきたか、あるいはその為に合理的な提案をしてきたか等、企画業務に近しいような見せ方をすることがポイントでしょう。コンサルファームは M(マネージャー)以上になり初めてセリング(営業)を役割として持つことが多いため、若手の内は所謂営業力は求められません。(ただし、相応のコミュニケーション能力を求められますので、その点では営業経験者にも分があるでしょう)現在のスキルや経験がコンサルタントとして活かせるような見せ方を行い、効果的にアピールすることが必要です。(具体的な手法については別途ご相談させて下さい。)


コンサルタントとは?

近年、コンサルティングビジネスが広く認知され、就職先として学生の人気も高まっていますが、 そもそも、コンサルタントとはどのような仕事なのでしょうか。ここでは、仕事、役割、やりがいに分けて考えてみます。

◇コンサルタントの仕事
一言で言えば、「クライアントの抱えるさまざまな経営課題を客観的に分析し、最適な解を導き出す仕事」です。
ここで言う「解」とは、解決方法を示すだけではなく、その実行までを含みます。よって、仮説検証プロセスで課題を定義して解決方法を示すだけでなく、その課題の解決に向けてクライアントと共に実行するのがコンサルタントの仕事なのです。頭脳明晰な人たちが緻密な計算に基づいて作成した
資料を基に、クライアントにプレゼンをして数億の契約を取り付ける......それがコンサルタントの仕事だとイメージしている方もいらっしゃるかもしれません。
しかし実際は非常に多岐に渡る業務があり、成果をコミットしてクライアントと共に汗を流す(実行する)という意味では、非常に泥臭い仕事なのです。
コンサルタントの仕事は「クライアントの抱える課題を解決する」という意味で医者の仕事に似ていると言われています。仮説を立てて原因を特定し、その課題を解決するために治療を施していく。そのプロセスは、まさにコンサルタントの仕事そのものです。
一般的にクライアントからの依頼の多くは悪化している箇所を特定して取り除く、もしくは改善するという西洋医学(対症療法)的なものが多いですが、最近はリスクマネジメントや戦略的 M&A、さらには会計基準のコンバージェンスなど経営が悪化する前に手を打つものや法律に準拠するための対応、つまり、体の調子を整え体が本来持っている自然治癒力を引き出す、または、体が悪くないように事前に対処するという東洋医学的な依頼も増えています。

◇コンサルタントの役割
まだマーケットにコンサルティングというビジネスが定着していない頃は海外の事例や方法論をクライアント向けに加工して提供するだけでビジネスが成立しました。しかし、IT 技術の発達に伴って世界中のあらゆる情報を誰でも瞬時に入手できる時代になると、コンサルタントの役割は情報提供だけではなく、必要な情報を的確に選択し活用することにシフトしました。 現在のコンサルタントとしての役割を纏めると、専門的な知識、手法、ナレッジを提供する役割、客観的な立場で物事を進めるファシリテーターとしての役割、さらには改革を推進する上で不足するマンパワーの提供という役割など、多岐に渡ります。

ただし、クライアントが期待する役割バランスは状況に応じて異なるため、クライアントと役割や期待についての共有が出来ていないと失敗する(クレームになる)プロジェクトに発展してしまう事もあります。
• 1.専門的な知識、手法、ナレッジを提供する役割
• 2.客観的な立場で物事を進めるファシリテーターとしての役割
• 3.改革を推進する上で不足するマンパワーの提供


コンサルタントのやりがい
コンサルタントとしてのやりがいは何でしょうか?
コンサルタントはクライアントに対してプロジェクト単位で予算、期限を明確にした上で業務を行います。
請求額はコンサルタントが実際に働いた時間でチャージすることが多く、契約金額(チャージ金額)は非常に高額になります。また、クライアントの依頼内容は経営に直結するものが多く、そのプロジェクトの成功が会社の命運を左右することもあるため、コンサルタントへの要求レベルは非常に高くなります。その期待に応えるために長時間働くことを余儀なくされたり、過度な精神的プレッシャーを受けたりすることも稀ではありません。
よって、コンサルタントは肉体的、精神的にタフでなければ務まらない仕事だと言えます。
では、なぜそんな大変なコンサルタントという仕事を選択する方が多いのでしょうか?それは、それぞれのコンサルタントが「やりがい」を持っているからです。コンサルタントのやりがいとは人によって多種多様だと思いますが、当社が考えるコンサルタントのやりがいとは「経営者としての視点を持ち、若い頃から経営に関わる仕事ができる」ということです。若い頃からクライアントの経営に関わるほどの大きな仕事ができるのは、コンサルタントという職業の大きな特徴です。自分なりの「やりがい」をしっかりと持っていれば、厳しい労働環境やクライアントの要求レベルの高さは自己成長の機会だと捉えることができます。ただし、そうでない方にとっては苦痛でしかありません。
当社がこれからコンサルタントを目指す方にお聞きしたいのは、「なぜ、あなたはコンサルタントを目指すのか?」ということです。その「解」が自分の腹に落ちているということが、コンサルタントという職業を選ぶ上での必須条件なのです。

ソリューション一覧
◇戦略コンサルタント
主に、事業戦略、マーケティング戦略、組織戦略、M&A 戦略、IT 戦略、調達戦略などの経営戦略策定
をメインにコンサルティングを行います。システム導入など実行までは関わらず、戦略の立案等、上流工程にフォーカスしているのが特徴です。

◇財務・会計コンサルタント
M&A に関連する M&A アドバイザリーや財務デューデリジェンス、バリュエーション、事業再生、リスクマネジメントから決算早期化支援、内部統制、経理、財務業務改革、連結経営管理、 会計基準変更(コンバージェンス)など財務、会計領域において業務領域は多岐に渡ります。 専門的な知識などが求められるため、CPA などの有資格者などが多いのも特徴です。

◇SCM コンサルタント
主にメーカーに対して調達、製造、物流、販売などの業務改革からシステムの導入まで担当するコンサルタントです。 具体的には需給調整、調達リードタイム/コスト削減、物流サービス・物流コスト・在庫の最適化、システム導入など多岐に渡り、 特に近年はグローバル案件が多いのが特徴です。

◇CRM コンサルタント
マーケティング、営業(販売)、カスタマーサービスに関する戦略立案・業務改革、関連システムの導入、
顧客戦略(最適な顧客セグメント)に基づいたマーケティング分析、コールセンターの戦略的構築 顧客情報統合支援、顧客満足度の向上支援などを行うコンサルタントです。

◇HRM コンサルタント
人事コンサルタントとも言われるHRM コンサルタントは主に人事戦略立案、目標管理・賃金・報酬などの制度設計、 組織変革、チェンジマネジメント、退職金や年金制度の改革、人事システムの導入など 人に関するあらゆる領域のコンサルティングを行います。

◇IT コンサルタント
SE がシステム導入や開発をメインで行うのに対して、 IT コンサルタントは全社戦略の中における IT 戦略を実行支援する役割となります。 よって、単にシステムに精通しているだけでなく、業務にも詳しいことが求められます。 IT コンサルタントは業務要件からシステム要件を取りまとめ、 システム導入時にはプロジェクトマネジメントとしての役割を担うため幅広い経験や能力が求められます。

◇ERP コンサルタント
会計、ロジスティックス、人事などの業務改善 ERP(基幹系システム)を導入することで実現するコンサルタント。 顧客の経営課題を業務とシステムの両面において改革支援する業務となるため高い専門性が求められます。 代表的な ERP パッケージは SAP と Oracle ですが、業界や領域に応じて様々な製品があります。

◇インダストリー(業界別)コンサルタント
特定の業界に対して様々なソリューションを提供するコンサルタント。 担当する業界の業務に精通していることはもちろんですが、業界の展望や課題などの情報に精通していること、 多岐にわたるソリューションの知見、さらには業界における主要企業とのコネクションなどを持っていることも重要す。 プロジェクトマネジメントや営業(数字)に対する役割期待が高いのも特徴です。

転職のベストタイミングとは?
事業会社、金融機関等で働いている方で、「将来はコンサルタントとして働きたい」と考える方は多いかと思いますが、転職するタイミングはいつが良いのでしょうか? 一般的に 30~40 歳ぐらいまでは事業会社で特定の領域の経験を積み、MBAやCPA の資格を取得してからでなければコンサルタントには転職できないとお考えの方が多いように思います。
ところが、現在、コンサルティングファームが注力している事業会社、金融機関出身者の想定年齢は 24~29 歳です。理由はコンサル未経験とコンサル経験者を分けて採用を行っている為です。
コンサルファームにてコンサルタントとしての経験があると 43 歳前後での転職も可能ですが、選考基準は非常に高くなります。

若い方を求める理由
コンサルタントとして必要なスキルを身に付けるにはある程度の時間が必要だと考えるファームが多くなりました。
「事業会社や金融機関、SI 会社」出身者は特定の領域の専門性は有していても、独自の方法論やコンサルタントとしてのプロジェクトマネジメントなどの知識や経験が不足しているため、キャッチアップする期間が必要だという考え方が主流です。
又、年齢が高くなると独自の価値観や思考が固定化する傾向があるため、まだ価値観や思考が固定化していない若手の方が成長スピード早く、ポテンシャルが高いと判断する企業も多いようです。
コンサルタントにキャリアチェンジしたいとお考えの方は、早いタイミングで転身を図ることをお勧めします。

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