見出し画像

インターネットで情報収集する際の基礎知識 「ネットウヨクと ”こじらせちゃった” 人々その1」

インターネットで情報収集する際の基礎知識シリーズ
「ネット上での声の大きさには理由がある」
「ネットウヨクと ”こじらせちゃった” 人々その1」
「ネットウヨクと ”こじらせちゃった” 人々その2」


前回の記事とワンセットになっているお話です

画像1

前回は、とっくに電脳空間の藻屑と消えている2013年に書いた記事を引っ張り出し「ネット上で声の大きいヤツを見かけたらこう考えろ」という基本中の基本についてお話させていただいた。

今回はその続きというか補足になるのだが、内容はちょっとヤバイ。

ネットで声の大きいやつと言えば昔から「コレ!」というお決まりがあるのだが、今回の記事は「陰謀論と精神疾患」がテーマになっている。

ネット歴の長い人間は過去に色々と見て来ていると思うので、このテーマを見た時点でピンと来るはず。無駄に長い文章なので、ピンと来たという方は別に以下の記事は読まなくても大丈夫だと思う。

が、このテーマを見てもなんのこっちゃ分からんというひとは、騙されたと思ってぜひ最後まで読んで欲しい。これを頭に入れておくのとおかないのとでは、ネットを使う上での安全性が全然変わって来るから。

インターネットで情報収集する際の基礎知識
 「ネットウヨクと ”こじらせちゃった” 人々」

画像2

※2013年の記事

今回から「ネットウヨクと ”こじらせちゃった” 人々」という、シリーズ中で最も危険なテーマについて解説していく。非常にデリケートな話題なのだが、このシリーズは誰にでも解る言葉で、なるべくシンプルに書くことを再優先しているため、出来る限り専門用語を使わずに書き進めていく。

そのため、言葉が足らなくて不快に感じる方もおられるだろうから、先に「筆力がなくてごめんなさい」とお詫びしておきます。

さて、前回の記事の〆に「ネットで声の大きなヤツの大多数は暇人か病人である」と書いたが、後者については詳しく掘り下げなかった。ほんの数行で説明できる対象ではないため、下手なことを書いていらぬ誤解を招きたくなかったというのが理由である。

ネットウヨク問題に詳しくない方からすると「ネトウヨが嫌いだからって病と絡めて語るのはいかがなものか?」と思われるかもしれない。しかし以前から(軽口や偏見も含めてだが)「ネットウヨクとは一種の病気なのではないか」という指摘や議論があった。

中には「心の均衡を崩すとネトウヨになる」と断言する声もあったほどなのだが、これは正しい言い方ではない。ネットウヨクとカテゴライズされる人間の中でも、「特にこじらせてしまった人間の声がやたらと大きい」という表現が現実に近いだろう。

しかもこれはネトウヨに限らず、インターネットを使って情報発信(ブログ・BBS・SNSなどへの書き込み含む)をする人間すべてに言えることである。実は昔からインターネットはその依存のし易さから「メンヘラーの巣窟だ」といった心ない言われ方をしていた空間なのだ。

絶対数を調べれば、際立って心のバランスのおかしい人間が多いというわけではないのだが、心のこじらせ具合とネット依存度によっては「声の大きさ」が普通の人間とは段違いになるため、とにかく彼らの言動は目立ってしまう。手数(記事数・書き込み数=作業に費やせる時間)でも、文章内容の異常さでも、良くも悪くも人目を惹きやすいのである。

それ故に、一部の声の大きい目立つ存在だけを取り上げられ、「ネットにはこんな頭のおかしい人間がいるぞ!」と、面白がった人間の手によって情報が拡散されていったのだ。
言ってみれば、バイト先でバカをヤラかす若者の情報がTwitterで拡散されているのと似たような光景だったように思う。

ではそうした ”こじらせちゃった人間” と ”ネトウヨ” がどういう理由で融合するのかといえば、まず最初に「自分がこうなった理由」を求めて「陰謀論」に流れ、それを繋ぎ役・触媒として「政治思想」と絡み、気付いたら「自分を苦しめる加害者は中国・韓国・北朝鮮・創価学会……のどれかである」といった結論に至ってしまうようだ。

一昔前の陰謀論の主役といえば、ユダヤ・フリーメーソン・ロスチャイルド・アメリカ&ロシアの諜報部……といった面子だったはずなのだが、近頃はこれらのネームバリューが低下し、代わりに中朝韓や宗教の類が主流になっているように感じる。

それが何故かと言うと、答えは簡単で 「陰謀論(妄想)を構築するには、外部からの燃料補給(情報収集)が欠かせない」 からだ。

例え酷い妄想癖を持った人間でも、100%自分の妄想力だけで世界を構築できるわけではない。どうしたって外界から得た情報を元に、それらをパーツとして取り込み(組み込み)、妄想を強化していくといった作業が必要となる。

それでは、今現在このような病状に苦しむ人間が情報収集の場として使っているのはどこだろうか。

いきなり答えを言ってしまって申し訳ないが、そりゃまあインターネットだろう。ネット接続にどのような端末を使うかまでは把握していないが、モバイルにしてもPCにしても、最も手軽に自分好みの情報に触れられるツールである。

じゃあそのインターネット上で、彼ら・彼女らが「妄想の構築に使えそう」と判断する可能性が高い情報はどのような内容だろう。

ここはとても大事な部分なので、もう少し角度を変えて考えてみよう。

ここから先は

1,876字
[料金] 500円(月) [更新頻度] 2018年11月の開設以来、毎月約20本の記事を掲載しています マガジン購入者限定のネット配信番組なども思案中ですので、ぜひ応援よろしくお願いいたします。

月刊汁マガジン

¥500 / 月 初月無料

元芸能記者、元AV監督などなど流浪の人生を送るフリーライター荒井禎雄が、時事ネタ・地域批評・グルメなど様々なジャンルの記事を書いています。…

皆様からの金銭サポートがあると、子育てに追われる哀れなオッサンの生活がいくらか楽になると思わせておいて、息子の玩具やお菓子や遊園地代で殆ど溶けます。