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インターネットで情報収集する際の基礎知識 「ネット上での声の大きさには理由がある」

インターネットで情報収集する際の基礎知識シリーズ
「ネット上での声の大きさには理由がある」
「ネットウヨクと ”こじらせちゃった” 人々その1」
「ネットウヨクと ”こじらせちゃった” 人々その2」

今回は8年も前の記事を取り上げます

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今回は、インターネットを使う上での基本中の基本と言うべきお話をアップする……のだが、肝心の部分は2013年にWEB媒体に寄稿した文章だ。8年前だよ8年前。当時はまだ世界一カワイイ(筆者調べ)息子も産まれてないよ……。

この記事を掲載して貰った当時は、まだネットウヨク団体が元気で、これは社会問題としての「ネットウヨク」を解説する連載記事のひとつだった。

しかし、その内容はインターネットを使う上で絶対に頭の片隅に入れておかねばならない注意点であり、何もネットウヨク問題にだけ適用するような狭い話ではない。

今もインターネット(主にSNS)上で揉め事が起きる際に、未だにこれが分かっていない連中が引っ掻き回しているという現実がある。

という訳で、ネットを間違った使い方をして暗黒面に落ちないように、ぜひとも以下の内容をぜひぜひ頭に入れて欲しい。

インターネットで情報収集する際の基礎知識
「ネット上での声の大きさには理由がある」

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※2013年の記事

辛口すぎていつ大炎上するかおっかなびっくりな当シリーズだが、今回からは書き方の難しい ”病巣” の部分に切り込んで行こうと思う。

さて、皆さんがネット上に文章を打ち込む際に、1回につきどれくらいの時間をかけているだろう。Twitter等のSNSや、2ちゃんのようなBBSであればさほど時間は必要ないだろうが、ブログにある程度の量の文章をアップする場合、気付いたら1~2時間くらい経っていたなんて経験があるはずだ。

人間の文字入力スピードなど、いくらブラインドタッチに長けていてもたかが知れているのだから、貴方が1時間かかって打ち込む文章ならば、他人も同程度の時間をかけて入力していると考えるべきである。

では、次にこう考えていただきたい。貴方がネット巡回中に何らかの長文(この記事でもいい)を見掛けたとして、果たして1時間も2時間もかけてそんな長文をネット上に記したいと思うだろうか?

私はこの連載を仕事として請け負っているから、調べ事に小一時間かけ、内容の整理整頓に更に小一時間かけ、実際の執筆にも1時間かけといった労力も苦にはならない。

ただそれは「見返りがあるから我慢できる」というだけの理由である。全く見返りが期待できないのであれば、こんな長文を書いている暇があったら近所の行き着けの飲み屋にしけ込みたい。

こう言うと当たり前の話でしかないのだが、実際にネット上の情報・ニュースという形で文章に触れると、どうしてもこうした当たり前の考え方が抜け落ちてしまう。

この連載で何度か書いた事だが、その情報を多少の労力を払ってでもアップしたいと思った人間がいたから、貴方はその情報を目にしたのだ。

「情報がそこにある」という事実の裏には、必ず「その情報を公開した人間の思惑」が秘められているのである。しつこいようだが、絶対にこの事だけは忘れてはならない。

ではこの前提を踏まえた上で「ネット上での声の大きさ」について考えてみよう。ここで言う声の大きさとは、単純に「その人の発言数の多さ(=書き込み件数の多さ)」であるとお考え頂きたい(波及力・拡散力となると話が変わってくるので、ここでは忘れて下さい)。

あるところに「愛国!護国!憂国!」と、子供が言葉を覚えた嬉しさから無理に使い倒している的な記事を毎日更新し続けているブログがあったとしよう。そのブログはほぼ毎日更新しているというのに、毎回のように文字を打つだけで1時間くらいかかりそうな長文がアップされるものとする。

じゃあそいつの本業(肩書き)はなんだと思う?

打つのに1時間かかる文章であれば、下調べやら何やらで最低でもその倍は時間を費やしているはずだ。仮に作業開始から記事のアップまでに2時間かかるとして、毎日毎日ブログの更新に2時間もかけ続けられる人間とは、いったいどういう人種なのだろうか。

こうした疑問から「ネトウヨ=ニート説」が展開されたのだが、一部分では当たっているものの、残念ながらそれが全てではない。まず第一に、そのような声の大きさを持つ人間は「ネトウヨに限らない」からだ。

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