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インターネットで情報収集する際の基礎知識「ネットウヨクと ”こじらせちゃった” 人々その2」

インターネットで情報収集する際の基礎知識シリーズ
「ネット上での声の大きさには理由がある」
「ネットウヨクと ”こじらせちゃった” 人々その1」
「ネットウヨクと ”こじらせちゃった” 人々その2」

今年の3月に、今から8年も前に書いたシリーズ記事を掘り起こして2本ほど再アップした事があったのですが、その続きをアップしそびれておりました。

話のテーマとしては、「ネットやSNSで声が大きい=悪目立ちしている人間にはどういう背景があるか考えましょう」という内容なのですが、この3本目に関してはいささか方向性が違います。

前の2本は「ここに気付こうね」という注意喚起の範疇に収まっていたと思いますが、今回アップする記事については「ネトウヨ系団体が精神疾患を抱えた人間をネットでかき集めようとした」という「最悪のモデルケースのご紹介」です。

ヤラかしたのは維新政党・新風の副代表時代の瀬戸弘幸。在特会などの大本になったネトウヨ系団体の元祖的存在であり、私が長い間批判し続けていた因縁の相手でもあります。

そいつがネトウヨ団体の仲間達と何をしようとしたのか、ぜひご一読ください。ただし8年以上前の記事なので、今現在の話ではないという点を予めご了承ください。

インターネットで情報収集する際の基礎知識「ネットウヨクと ”こじらせちゃった” 人々その2」

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※2013年の記事

 だいぶ間が空いてしまったが、前回は 「ネトウヨ的思想とこじらせちゃった人々がどうやってくっついたか?」 を解説した。 その内容を読んで頂いたという前提で、今回はより具体的に対象を定め、ネトウヨ問題と心の病について説明しようと思う。 ずばり、今回のテーマは 「ネットウヨクと集団ストーカー」 である。

もしかすると「集団ストーカー」という単語は聞き慣れないかもしれないが、現在のネトウヨ問題を考察する上で、決して避けては通れない存在だ。 彼らは「被害妄想」をこじらせてしまった人々であり、「幻聴・連合弛緩・思考盗聴・思考操作・思考奪取・思考吸入……」といった病状を抱えている精神疾患者である、と言われる場合が多い(これについて後ほどひっくり返しますので最後までお読み下さい)。

まずは上記の内、あまり耳にする機会のない単語だけざっくりと説明しよう。

[連合弛緩]
思考の緩み。「○○だから△△である」という、単語同士の繋がりや関連性(連合) が緩まり(弛緩)、論理が他者には理解できない飛躍をしてしまう。「トマトは赤いから消防車と同じ色だ」ならば常人でも理解できるが、これが「トマトが赤いから明日は雨が降る」になってしまうと連合弛緩が疑われる。 ネトウヨに限らず、言動の危うい人種には、このようなロジックで第三者を「朝鮮人!」「創価学会員!」「権力の犬!」「軍国主義者!」などとレッテル貼りする方々が大勢いらっしゃる。

[思考盗聴]
特定の周波数の電波や電磁波をターゲットの脳に照射し、その思考を盗み見る事を思考盗聴と呼ぶ……らしい。 ただし、現段階では世界中のどこを探しても「遠隔操作で思考を読み取る技術」などない。

[思考操作・思考奪取など]
自分の思考を第三者に盗まれた(思考奪取)ないしは入れ替えられた(思考吹入・考想吸入)または操られた(思考操作)と感じる病気である。 自分の考えが周囲に漏れている(思考伝播)などもあり、これらは全て統合失調症の症状と考えられている。


『集団ストーカーとは?』

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 次に「集団ストーカー」の説明に移る。 集団ストーカーとは、何らかの組織が集団で個人を付け狙い、日常の生活から何から盗撮・盗聴し、電磁波や電波で攻撃をするといった嫌がらせをしてくる、という架空の被害(思い込み)だ。

 この被害が訴えられ出した当初は、ストーキングしている組織として、フリーメーソン・公安・創価学会・統一教会……などが挙げられていたのだが、今では「創価学会による集団ストーキング」がシェアNo.1と思われる。

この集団ストーカー被害者を自称する人々は、自分が受けている被害の証拠として、YouTube等に様々な動画をアップしているのだが、そのどれを見ても普通の精神状態の人間には何が何だか解らない。

例えば、行き着けの心療内科の待合室で、他の患者が映り込むのもお構いなしに録画を始め、何もない空間を映しながらカメラのマイクに向かって 「ほら解りますか? ヤツらがまた電磁波を飛ばして来ています! 耐えられそうにありません!」 といった声を吹き込んでいたりする。
より酷い動画になると、道や駅でたまたますれ違った人にカメラを向けて、「ストーカーの現行犯だ!」と掴みかかるような内容のものまである。


『集団ストーカー問題とネトウヨ問題がリンクした理由』

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 この集団ストーカーがどうしてネトウヨ問題と絡んでくるのかというと、ネトウヨ系団体の中に、こうした被害に苦しむ人間に向けて陰謀論をささやき、「ガスライティング」 を仕掛けた大馬鹿野郎がいるのだ。

※補足・ガスライティングとは(wikiより一部引用)
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%AC%E3%82%B9%E3%83%A9%E3%82%A4%E3%83%86%E3%82%A3%E3%83%B3%E3%82%B0

ガスライティング(英: gaslighting)は心理的虐待の一種であり、被害者にわざと誤った情報を提示し、被害者が自身の記憶、知覚、正気を疑うよう仕向ける手法。例としては、嫌がらせの事実を加害者側が否定してみせるという単純なものから、被害者を当惑させるために奇妙なハプニングを起こして見せるといったものまである。

「ガスライティング」という名は、『ガス燈』という演劇(およびそれを映画化したもの)にちなんでいる。現在この用語は、臨床および学術研究論文でも使われている。

『ネトウヨと精神疾患の因果関係』

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 先ほど 「集団ストーカー被害を訴えている人間は、何らかの精神疾患を抱えていると言われている」 といった説明をしたが、そう言われていること自体は事実でも、その表現が正しいかどうかは別問題だ。

現代の日本人の多くは、先行き不透明な不安の中で生活しており、誰しも知らず知らずの内に大きなストレスを抱え込んでいる。 それに起因して、人によっては鬱になったり、さらには不安に付け込まれて妙な新興宗教などに絡め取られるケースもあるだろう。

実は集団ストーカー被害という 「架空のお話」 も、そうした中の一つなのである。不安定ながらも精神疾患にまでは至っていないというレベルの人間でも、集団ストーカーだの陰謀論だのを吹き込まれ、ガスライティングされている内に、本当に精神疾患(もしくはそれと見分けがつかない症状) になってしまうのだ。
言ってみれば、精神疾患者が集団ストーカーにハマるのではなく、集団ストーカー被害を主張する連中によって、精神疾患者が増えて行くのである。

そしてそのようなガスライティングを仕掛けていたネトウヨ系団体というのが、在特会をはじめとする数々のネトウヨ系団体の大本になった 「維新政党・新風」だ。

新風は 「日本で唯一の極右政党」 を名乗って政治活動を続けている政治団体だが、数年前に「瀬戸弘幸」 という人物が副代表に就任した。 瀬戸はブラックジャーナリスト(おそらく総会屋系)出身の危うい人間なのだが、早くからネットを活用しており、新風連という新風を応援する勝手連を展開し、その実績を評価されたのか副代表の地位を手に入れた。

この男が仲間から集団ストーカーの情報を聞きつけ、金の匂いを感じたのか 「創価学会の集団ストーカー被害を解決します!」 と、お悩み110番的な有料の相談窓口を開設したのである。

また、瀬戸らと行動を共にしていた黒田大輔という男がいる。 彼も桜井誠らと同様に 「日護会」 というネトウヨ系団体を主催しているのだが、こちらも 「創価学会による集団ストーカー問題の解決を業務にしている」 と公言して活動している。

瀬戸にしても黒田にしても「集団ストーカー = 創価学会」と決め付けて、それぞれのブログや講演などで裏も取っていない無責任な話を吹いて回っているのだが、これが不安を抱えて危うい精神状態にある人々にとっては 「ガスライティング」 になってしまったのだ。

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