見出し画像

昭和の育児

昭和という時代は戦争や経済、さまざまな面から見ても『激動の時代』と呼ばれるのが頷けるほどの時代だったと認識してます。

特に愛着の傷、アダルトチルドレンのことを考えると、今の世の中に生きづさらやHSP、
心の問題がこれだけ多いのには
昭和の子育ての後遺症みたいなものなのかなぁと
思います。

もちろん全てではありませんが、
『昭和のお父さん』このワードで想像するのは
上下関係と、支配、
感情のコントロールができない大人が
躾と言って怒鳴ったり喚いたり。。
言うことを聞かせようと頭ごなしに暴れまくる様子ですかね。。。

まぁここまでひどくなくても
家の中で権力があり、父親が1番。
戦時中なら家の中で男が1番。
みたいな感じです。
わたしの子ども時代も
わたしの父は無関心な人間ですが、
『お父さんに叱ってもらうわよ』や
『お父さんが怒ったら終わりよ』なんて脅しはしょっちゅうで、子どもだったわたしはその『終わり』の想像が本当にこの世の終わりぐらいの大きさを想像してたのでとても怖かったトラウマがあります。

その人間関係には『対等』がない状態
子どもは『未熟な人間』として
親の言うことを聞くことを最低条件として生きていく時代。
親の期待に応える子を作り出す環境が
揃っていたと考えてます。

子どもを愛していなかったわけじゃない
愛しているからこそ
親が思う幸せのレールに子どもの人生を走らせるのが正義の時代です。

子どもたちはどうですかね。。。
きっと親の期待に応えようと頑張ったのではないでしょうか。。
その期待に応えられる子もいれば
応えられない子もいて、

期待を背負った子はヒーローやナースに。
期待に応えられない子はスケープゴードやピエロ、ロストワンなど
心にアダルトチルドレンを置くようになったのかもしれませんね。


時代の流れ。
大人が自分を満たせない時代があると
子どもたちは自分たちが大人を満たそうと
懸命に努力するのかもしれません。。

世界には今でも内戦や戦争が絶えず行われている人間の社会ですけど。。

わたしの考えだと。。
平和を生きて、1人の人間としての尊厳や
存在価値に疑問を持って
自分を尊重して、他者を尊重できる環境になるまで、少なくとも3世代以上の時間がかかるものなんだと考えてます。

そこで育った人間が。。その下の世代に自分の生き方を教えていくので。。
自分の生きた環境がその人の常識で
それを次の世代に繋げていきますから。。
3世代目ぐらいでやっと自我意識を表に出せるようになってきてそれを生きづらさとして認識できるようになってくるのかなと推測してます。
それでもやっぱり
何かおかしい。。と感じることができても
なかなか愛着という根っこを疑ることは難しいとは思いますけど、生きづらさに気づく人は増えるような気がしますよね。



わたしは自分の愛着の問題に向き合いながら
自分の子どもたち伝えていきたいのは
わたし自身が親に望んでいたことだと思います。

私は無条件に愛されたかった。
小さな子ども。役に立たない子どもだったけど
私にも気持ちがあったし、意見があった。
私は自分が生きていていいと安心したかった。

あなたの思い通りの人間ではないかもしれないけど
あなたを満たすには力不足だったかもしれないけど
それでも私は一生懸命大好きだった。

この切ない思いを。。
子どもたちが持たなくていいように。。
自分ができることを考えた時に思ったのが

『子どもたちは無条件に親を愛していることを
大人が知ること』でした。

どうしても大人は
子どもは未熟だと思っていて
子どもには教えなくてはと思っていて
子どもに足りない部分を大人が補おうとして
子どものために大人がなんとかしてやろうと
与える側でいようとしてしまうと思うんです。


子どものことを半人前と捉えすぎて
子どもも1人の人間として尊重することを忘れてしまうから
愛という支配が生まれてしまうんだと思うんです。
昭和の子育てをされていたわたしの苦しさを
子どもたちに伝えたくないんですよね。。


昭和という時代はエネルギーに溢れていて
素敵な時代だとは思いますが
やっぱり愛着という面では
人1人の心の価値は低かったように感じるので
それを教訓に、
一人一人を個として尊重できるような
世の流れになればいいな。なんて思います。

子どもたちは親の所有物じゃなく、それぞれの人生を歩んでいるかけがえのないひとりだという意識を持つだけ。
自分の人生と子どもとはいえ、他者の人生として別々に互いを尊重し合えることが
過干渉に傷ついてきたわたしとしては
欲しかった信頼の形なので
子どもたちには上下関係の子育てを繋げないようにと思ってますし、
そのカラクリに気付けた自分を誇りに思います。

ほんと単純なカラクリなんですよね。

『大人も間違える』『大人も完璧じゃない』と
『子どもは思ったよりちゃんと見てる』
『子どもにもしっかりと自分の気持ちと意見がある』

ほんとシンプルで当たり前のこと。。
そのシンプルなことにどれだけ目を向けて
知っていくかで、全然違うと思ってる私です。


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?