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繊細なお花


『自分はHSPかもしれない』
『自分はエンパスだと思う』

どこか生きづらさを感じるし
敏感すぎておかしい。。。

自分のことをそう思う人も多いかと思いますが
『この生きづらさはHSPだからなんだ!』
『繊細なのはエンパスだからしかたないよね!』
みたいなのは、少し感覚が違くて。。
なんというか。。
そこで止まってしまうと、『繊細だから仕方ない』とまわりをコントロールしようとしてしまう人が多くなると思うんです。。
仕方ないということは言い換えれば
まわりが自分に合わせてねって言葉なので。。


その何かおかしい。。→繊細だから
という単純な構造の下におおきな根っこの部分が
あることも多いと思うので
自身が繊細で生きづらさを感じる人は
なぜ?私は繊細なんだろう
なぜ?私は生きづらいんだろう
って『なぜ???』を考えると
その根っこが少しずつ見えてくるかもしれません。

一言でHSPといっても、
生まれつきの人もいれば、
私のように精神的な虐待を受けたことで
後天的にまわりの空気を読みすぎる人もいます。。

その根っこが後天的だった場合、
私が少しずつ生きづらさを手放していけたように
楽になるかもしれませんから。
HSPやエンパスの優しさや共感力を残したまま、
怯えたり顔色をうかがったり自己嫌悪に陥ったりすることだけを、なんというか症状を薄めるというか。。
そういうことは可能だと思うのです。


私がある人と出会った時。
はじめて『エンパス』という言葉を知ったんですけど、
その人はご自身のことを『エンパスだと思う』と言っていたんですね?
『人見知りだし、なかなか心を開けないし、
人の言葉を疑ってしまうし、強い言葉が苦手。
幼い時はよく親の気持ちがわかってしまって、
サッと手伝ったり喜ばせることができて
『〇〇ちゃんはママのことがよくわかるのね』と褒められたりしてた。。
なんとなく感じ取ってわかってしまうのよ。』と
言っていて、

その時わたしは『ふーん。エンパスかぁ。。
なんだろう。。』程度だったんですけど。。

この人。。誰に対しても優しく、気を使い、
異常なほどのいい人だったのですが
のちのちに、本性というか
すごく感情の突起が粗くて
我慢ができなかったり、短期だったり
まさにアダルトチルドレンのヒーローの特徴を持った人で愛着でいうとおそれ回避型。
その中でも自己愛にかなりの歪みをもつタイプで

全てが上下関係の白黒思考、
短所を隠すために長所を尊大に表現するような人、まさに自分の都合で手のひらを返すようなタイプだったんです。

でもご自身では本気で自分はエンパスと思っていて、確かに生きづらさを感じているらしいし、
私の目から見ても余裕のなさというか
異常行動が増えてきた時はあきらかにおかしいな。。と感じたんですけど


この出来事を一つ一つ砕いていくと、
この人のHSPやエンパスも嘘ではないんです。

人見知りも繊細さもある。。
優しさも嘘ではないけど感情が落ち着かずに
嵐のように上がったり下がったり
人の評価で受け止め方が変わっていく。。
でもキーワードがあって。。。

『親の顔色をうかがって、
親の望みを叶えることで生き延びてきたことが伺える』ってことですかね。

そのような人が大人になると
上下関係の上の人にはとても人当たりがよく、
下の人には見下したり攻撃的になったり
ありきたりな言葉で言えばサンドバッグとして扱う。。。のようになってしまうんですけど
本人はそのつもりなくて

『みんなに好かれたい』
『いい人でいたい』
『否定されたくない』
『恥をかきたくない』という心の中が
すごく短いスパンで表と裏が交互に現れている状態で、とにかく自分の居場所が欲しいことと
人に責められたくない、嫌われたくない気持ちが
常にひっくり返ってるような心理なんですよね。。

とても生きづらいし、本人自覚はなくても
かなりつらい状態だと思います。。

その人自身は、確かに繊細。確かに生きづらさを持っていますが、
『自分の感情に敏感』なだけで
『他者への共感力はゼロ』だったんですよね。

自分のつらさや自分の繊細さは
ほと細かに感じ取っているのに
他者がつらいとか傷ついてると言われると
『気にしすぎ』『勘違い』と言い退けてしまうような、人のことは全く感じ取れない人だったので。

でもその人も確かに生きづらさを感じていて
苦しんでいる。
人に好かれたいのに、長続きしない。
常に猫を被って、いい人という仮面をかぶって生きている分、
人を好きになった時、気を許す間柄になった時に
親にできなかった甘えが飛び出してきてしまって
自分の感情コントロールができずに
相手を傷つけてしまうことに
自分も傷ついているのに、その傷を隠すためにマウントを取ってしまう。。。
そのような人でした。。
大変苦しいと思います。。
常に孤独を抱えてて、満たされない想いを抱えながら人の評価で自分を満たすために生きてるわけですから。。。
そこに安心や安全はないので。。。


やはり、一言で繊細と言っても本当にいろんなタイプがいて、先天性の人もいれば
後天的な人もいます。
生きづらさがあるところまで気がついたら
その少し奥。。
自分の根っこの部分に目を向けたら
何か見えてくるかもしれませんね。


自分は繊細だ。
自分はエンパスだ。
自分は生きづらさを持っている。
という花が咲いていることに気がついたら
その花には根があること。。
その根の部分にはもしかしたら
幼少期の生き方、
親との関係性、
自分の生きた道での大きな傷が隠れているかもしれません。

もしそこまで辿り着くことができたら
自分を傷つけながら生きたり
人を傷つけてしまう生き方。
何か孤独で心が休まらない感覚。。。
愛着の扉を開けて、自分をもっと深く知ることが
できるかもしれませんね。

自分の傷に気がつく。。
これが全てのスタートになると思います。

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