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30歳、スープカレー屋さんでの決断


2024年1月、
5年ぐらいずっと悩み続けたことに踏ん切りがついた。

「イギリスにワーホリで行く」

イギリスのYMSビザ(通称ワーホリビザ)は
英語圏かつ自動的に2年間の滞在が容認されるという点で、
他の国のワーホリビザよりも圧倒的に人気がある。
2023年まで毎年年に2回の抽選があり、
各回合計して年1500人がワーホリビザを得られる仕組みになっている。

思い返すと社会人3年目(2019年)あたりから迷っていたので、
だいたい10回程抽選に応募するのを見送ってきたのだ…。

行って婚期を逃したらどうしよう…
帰ってきた後どうなるか不安だな…
ワーホリに行くって言ってどう思われるんだろう…
行ってどうなりたいの?って聞かれてもわからないな…
行ってる間におじいちゃんが亡くなっちゃったら嫌だな…
やっぱりこの仕事を捨てられないな…
やっぱりこの人のために働こう…
こんなに頑張ってる人に仕事辞めますなんて自分勝手に言えないな…

などなど、
色んな理由やタイミングがあったけれど、
いつも行き着く先(=自分を諦めさせる理由)は一つだった。
「迷ってるなら今じゃない」

(そもそも抽選に当たってもいないのだが、常に行く前提で考えていた。笑)

そんな私も昨年30歳になり、
いよいよ2024年がワーホリ申請のラストイヤーとなった。

そしてなんと、
2024年から抽選ではなく先着制度かつ年6,000人にビザの枠が拡大されたのだ。
それはつまり、
踏ん切りさえつければ自分の意志でいけるということ。

ただどうにも、
将来への不安と会社を辞めることへの不安と申し訳なさを1人では拭い切れなかった…

そんな1月のある日、
会社の先輩・後輩と大阪の街を駅まで歩いていた。
その日は雪予報前日で風の強さも相まって凍える寒さだった。
私たちは寒さに耐え切れず、
途中でたまたま見つけたスープカレーのお店に駆け込んだ。

とってもおいしいスープカレーを食べながら、
先輩が何かの話題の延長線上で、
「〇〇ちゃんはまた海外に住みたいとか思わないの?」
と聞いてくださった。

今まで、
会社を辞めることになる申し訳なさや、
日々一生懸命関わる人たちのことを全力で考え、
目的と手段をひくほど明確に考え抜く優秀で尊敬する人たちに対して
ふわっとワーホリに行きたいですと言うことへの怖さがあって、
会社の人たちには本気でワーホリを悩んでることをきちんと伝えたことはなかった。

ただなぜかその時は
「実はずーっとワーホリ悩んでるんですよね」
と言ってしまった。
特に理由はない。
寒さから解放されてホッとしてしまっていたのかも。笑
あ、言ってしまった…ばかばか!と咄嗟に思った。

すると、先輩が間髪入れず、
「えー行ったらいいやん!人生一度きりだもん。」
とおっしゃった。

ん…?え…?
てっきり、
「ワーホリ行って何したいの?どうなりたいの?」
という質問が次に来て、
行くことを勧められることはないと思っていた。

それを聞かれなかったことが不意打ちすぎて、
「え…(ぽかん)
ありがとうございます。
◻︎◻︎さんにそう言われると思っていなかったのでびっくりです…」
みたいなことを返した…。

私は何をこの5年悩んでいたんだろうと思った。
もちろん友達はみんな口を揃えて「行きなよ!」と言ってくれていたのだが、
この先輩の言葉の背中を押す力は尋常じゃなかった。

仕事はもちろん辛いこともたくさんあるけど、
新卒から働いているこの会社の理念には共感しかないし、
こんなに優しい人しかいない会社はないと思う。
そんな素晴らしい組織から抜けること、その人たちにどう思われるかということに、
自分が思っていた以上に不安に感じていたのかもしれない。

でも…

人生一度きり!

これに尽きる。
5年も悩んでるんだもの。
それだけ行きたいと思ってるんだ。
それなのに踏み出さないなんて、後悔するに決まってる。
後悔しても人生は巻き戻せない。

そんなこんなで、
5年間悩み続けたワーホリ応募するかしないか問題は、
スープカレー屋さんで幕を閉じた。笑

これが1月下旬(申請開始は1月31日)
そこから色々調べ始めて気がつく。

パスポートの有効期間が足りない😱
先着順申請開始の日に間に合わない😱

さてどうなる…

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