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何もしない、暮らすような時を過ごしたガラパゴス諸島

ダーウィンの進化論で有名なガラパゴス諸島。出会いは小学校4年生までさかのぼる。当時、国語の教科書にガラパゴス諸島のことが書いてあった。内容は全く記憶にないけど、『果てしなく遠い国の話』と思ったことだけは覚えている。

南米、エクアドルから900km西にある、太平洋の島。一生のうちに、行ける人の方が少ないだろう。当時は行きたいなど全く思っていなかったけど、何故か心に残ったのだ。

こんな遠い所に行くなんて、夢のまた夢だな。

そんなことを考えていると、いつのまにかガラパゴスへ行くことが、バケットリスト(死ぬまでにしたいこと)のひとつに入っていた。

あれから20年、願い叶ってガラパゴスの地に足を踏み入れることになる。

念願のガラパゴス!のはずなのに、私は何もしなかった。

◇ ◇ ◇

ガラパゴス諸島は、初の世界自然遺産であり、多種多様の植物や動物に出会うことができる。生態系を守るため、本土からの生モノの持ち込みは厳しく規制されている。動物や植物、自然と人間が共存している所だ。

ガラパゴスには、19の主な島がある。
個人で滞在できる島は3つ。サンタ・クルス島、イサベラ島、そしてサン・クリストバル島だ。

それぞれ連絡船が出ているけど、船酔いの懸念があったのと、のんびりしたかったので、サン・クリストバル島のみに滞在した。

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サン・クリストバル島では、空港から程近くに街がある。空港から街までは徒歩20分くらい。途中、いかついタクシーが通るのを見ながら、のんびりと歩く。

せかせか観光するのは、何か違う。何もしない贅沢を味わいたい。

5日間の滞在のうち、やったことはシュノーケルのみ。あとは、ゆっくりと、暮らすような時を過ごした。

いつもの定食屋さんで、5ドルのランチを食べる。
それが終わったら海沿いを散歩する。
そこにいる動物たちに癒される。
気が向いたらシュノーケルをして、また歩く。
夕日を見る。
小さな商店で、食材を買ったら、ゲストハウスでご飯を作る。

ゆったりとした時間のなか、毎日を慈しみ楽しむ。なんて贅沢な時間の使い方なんだろう。

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アシカ、ペリカン、ウミイグアナ。様々な動物がいる。本当にずっと見ていられる。動物の癒しパワーはすごい。

砂浜には、何百頭ものアシカがいる。陸ではダラダラ寝ているのに、海の中ではスイスイ泳ぐ。そのギャップが面白い。

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アシカが砂浜でぐーたらしている姿を、ボーと見ていた。この島では動物と人間が共存しているので、アシカは私たちを恐れない。危害を加えない生き物と、分かっているのだろう。もしかしたら他に天敵がいたり、喧嘩したりするかもしれない。でも、幸せそうにダラーっとしているアシカを見ると、ストレスを溜めているようには思えない。

ストレス社会で、いつも忙しなく生きている私たち人間。アシカの姿をみて、そんなに急がしく生きなくてもいいのだと、ふわりと思った。


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