老いてもなお、瞳の輝きは失せない
3年前愛犬が亡くなった。19歳と3ヶ月、人間でいうと確か108歳くらいだ。大往生である。
愛犬の名前はラッキー、ハスキーの雑種だ。彼女は生後2ヶ月で私たちの元にやってきた。その頃わたしは小学校5年生。私は人生の3分の2を、ラッキーと共に歩んだ。
◇ ◇ ◇
子供の頃の彼女は、やんちゃだが無茶できないタイプだった。
散歩中、首輪が抜けてしまったことが何回かある。リードから解放されて、嬉しそうに走り回る。慌てて私は追いかける。でもいくら走っても追いつかない。
「もういい