聞くことから生まれるコミュニケーション

最近言われて一番嬉しい言葉は、「聞き上手だよね」という一言だ。

営業をしている時、しゃべりが下手で周りにインパクトを残せなかった。それなら聞くことで信頼関係とニーズを得て、それに応じた提案をしようと思っていた。ただ、背後にチラつく数字に、気持ちは道半ばに終わった。

そのあと、しばらくコーチングを受け、傾聴のスキルやNLPに興味をもった。

旅に出たら色んな人と出会いがあった。ゲストハウスで出会う人は当たり前だけど、みんな違っていて、ひとりひとりの経験やストーリーが面白かった。

ただ耳を傾けていただけ、でも自然と何人かに言われるようになった。「ついあなたには色んなことを話してしまいます」と。

人間は基本的に話をしたい、誰かに聞いてほしいと思っている。わたしは聞くことが好きだし、それで関係構築がよりスムーズになることを自覚してしている。時に繋がりをもってきてくれる。自分の話を聞いてもらえやすい状況もつくることができる。


ただ一つ譲れないポイントがある。それは距離感だ。距離が近くなりすぎることで生まれるかもしれない上下関係を避けたいのだ。

上下関係が生まれるかもと思った時点で、聞くこと、相手のことを知ることを止める。

旅や一期一会の縁は、縦の関係ではない横の繋がりが一番の魅力だ。わたしが一番惹かれるのは、立場や年齢、性別や国籍に囚われないフラットな関係なのだ。

それが近づきすぎることで、なめられたり、逆に拝められたりされないように心がけている。だからこそ、一定の距離が必要なのだ。もちろん心地いいことが前提で。

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