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Audi FIS アルペンスキーワールドカップ2020にいがた湯沢苗場大会

2020年2月22日、23日に新潟県湯沢町・苗場スキー場で開催されるアルペンスキーワールドカップの公式ロゴと大会名称が3日に正式発表されました。

今大会に先立って、16'年に同会場でW杯が開催された際には雪質、設備、交通の利便性など非常に高い評価を得たそうです。

前回大会も全日程会場におりました。日本のアルペンレースでここまで人が集まって、ゴールエリアが盛り上がっている光景は初めて目にしました。しかも凄いのは、競技関係者以外の観客が集まっているところです。

国内で開催される全国大会や国際試合に行けば、親御さん・ご家族を含め、観客がおられる大会もございますが、多岐にわたる層のスキーファンが一堂に会するこの雰囲気、ワクワク感と言ったらもう、、、、。


アルペンレースは日本では少しマイナー感がございますが、ヨーロッパでは平日の夜にもかかわらず、一晩に5万人を超える観客が集まるほどの人気を誇ります。

16'年大会の会場にはアルコールを含む、飲食ブースが複数出店されておりました。20'年大会も盛り上がること間違いなし!今からワクワクがとまりません!!

なんて言ったって、大会初日2月22日は僕の誕生日ですから!笑

2年後の誕生日プレゼントをいま頂きました!


「天然雪」という資源

この大会の2年後、2022年にはお隣、中国の北京にて冬季五輪が開催されます。五輪開催に向けて莫大な人口を抱える中国ではスキーブームが盛り上がりつつあると聞きます。

日本のスキー人口が減少する中ではありますが、僕たちは「天然雪」という最高の資源を有しています。

ウインタースポーツに関して、アジア各国の中でも間違いなく競争優位にある地理的条件、気候を生かして、雪国にしか見出せない価値を全世界に打ち出して行けないものかと日々模索しています。

「日本のスキー指導員の権位をあげる」

これは僕が小学校の頃から憧れているスキーヤーで、現在は全日本スキー連盟の競技本部長を務めていらっしゃる皆川賢太郎さんがどこかで発言されていた内容です。

どの産業にも共通して言えることですが、日本の産業マーケットは人口減少に伴い間違いなく先細りしていきます。

そんな中でスキー界が発展していくには、まず今回のワールドカップ誘致のように、スキーの興行化が必須です。

さらにそれによって喚起された興味・関心の芽を育てていくために、楽しいスキーを提案していくこと。つまり産業化

この2点が必須だと皆川氏もおっしゃっています。(そういうニュアンスだったと僕は解釈しています。)

僕自身も冬はスキースクールで子供たちを中心にスキーのレッスンをしています。日々の喜びは彼・彼女らが「楽しかった!」「またスキーしにくる!」そう言って、雪山での楽しい思い出を持ち帰ってくれることです。


2点目の産業化の鍵はここにあると思います。


全国の各スキー場にあるスキー・スノーボードスクールがウインタースポーツファンの方々の芽をそっと寄り添って育ってていく。上手にすることは教師としては当然のノルマになるかもしれませんが、個人的にはそれは二の次でも良いのではないかと思っています。お客様と同じ視点に立って、とにかく思い出を作り、また雪山へ来たいという興味を喚起する。それこそがスクールのミッションではないかと思います。


上記のように、スクールの先生が同じ目的に向かってサービスの質を向上させていくには、やはり指導員の権位を上げていくことが必要だと思います。


これも皆川氏がこのようなニュアンスでおっしゃっておられたと記憶しておりますが、現在のSAJスキー指導員資格を国家資格レベルまで押し上げることによって、一定の所得が担保されれば専業の指導員が増えるでしょう。

専業の指導員、スタッフには定期的に研修や勉強会の機会を設けて育成していくことが可能になります。運営会社あるいはスクールの理念を共有することも比較的容易になるでしょう。


サービス業として質の高いサービスを供給できるようになれば、少しずつかもしれませんが、必ず競技人口は増加します。


競技人口が増えることによって、メーカーも用具の価格を下げることができるようになれば、ますますウインタースポーツの参入障壁は下がり、業界全体が盛り上がるでしょう。


まずは国内での権位を向上させ、指導法をパッケージとして中国などの「スキー・スノーボード途上国」へ販売・指導することにより、新たなビジネスモデルが確立されると同時に、業界における、国としての地位も確立されます。




僕自身もこれまでスキー場で出会った沢山の方々に、最高の思い出を与えていただき、それはこれまでの人生の財産として心に深く残っています。今もスキー場でお会いできる方々との時間のために生きていると言ってもまぁまぁ過言ではありません。笑


バックカントリースキーに連れて行ってもらったり、レッスン終わりに一杯やったり、乗り合いでスキー場に向かう通勤時間は最高に楽しいです。笑

僕らと同じように、雪山での遊びを通じて「楽しい!」「面白い!」を経験される方々が増えたら、それはこの上なく嬉しいことだと思っています。



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