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心の処方箋

誰かに嫉妬して気持ちが暴走しそうな時には、古典を読む。私の大事な心の処方箋だ。

特にTK工房さんが現代語訳した福沢諭吉『学問しぃや』と孔子『論語』を読むと気が引き締まる。

両方とも学ぶことの大切さだけでなく、人が人らしく生きていくことについても書いている。5,000年前、100年前の人が変わらずに言い続けていることなんだから、人の心根を正すヒントがあると思う。

嫉妬の波が来た時は、『学問しぃや』を読む。私の好きな言葉を紹介したい。

「人として当たり前の感情に基づいて、正しい行動を取ること」

「自分の考えで他人を縛ってはいけない」

「世の中で簡単に手に入るものは、そんなに価値がない。物事の価値というのは、手に入れるのが難しいものにある」

「妬み嫉みは百害あって一利なし」

「大きいことから、小さいことまで、他人の働きに口を出そうとするのなら、まず自分だったら出来るのかと置き換えて、そこで顧みないといけない」

正論しかなくて、居住まいを正してしまう。私はまた物事の表面しか見ていない。次に『論語』を読む。お気に入りの言葉を紹介。

「力の足らない者というのは、いつも途中でやめてしまうことになるが、お前は力があるのに努力する気持ちがないので、自分から見切りをつけてしまっているのだよ」

「知っているということは、好むということには及ばない。好むということは、楽しむことにはさらに及ばない」
→好きなことを心から楽しむことは最高だよ

「わたしは、生まれながらにして、物事をわきまえていたわけではない。昔の人の行為が素晴らしいので、それを一生懸命に学んでいるのだよ」
→努力すること、コツコツ頑張って何かを積上げていくことの大切さ

『論語』は5,000年前からある。そんな頃から人は努力することが大切、好きなことを楽しみなさいと言っている。

いつだって、人のふり見て我がふり直せ、だ。私が言う悪口の大半は、自分の嫌なところを相手に反映させている。もしくは、自分にないものを持っているのが羨ましくて愚痴っている。こういう気持ちの解決のヒントはいつだって、自分の心にしかない。誰かを攻撃しても解決しない。

嫉妬心は向上心に変えることもできる。ただ自分が何も頑張らずに、誰かの悪いところを見て安心・攻撃しているようでは成長はしないことを覚えておきたい。

あなたにはどんな心の処方箋がありますか?

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