いつもの日常が、今日はアドベンチャーだった
物事の良し悪しを決めるのは、心なんだな。見慣れた場所と日常が、今日はなんだかアドベンチャーだった。
人によっては「ついてない日」と呼ぶのだろうけど、私と旦那さんは「タイミングが合わない日」と呼ぶ。
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旦那さんが明日までに必要な書類を印刷しないといけなかった。でも我が家のプリンターはインクが切れてたので、近くの図書館へ印刷に行く。
家を出たあとで旦那さんが、「小銭がいるかな」と心配した。取りに戻ろうと提案したけど、小銭が必要ならまた戻ればいいよって。
行ったら案の定、小銭しか受け付けてないみたい。家に帰ってまた図書館へ行く。今度はUSBが使えないことに気がつく。コピーしかできない。
私はこの時、お腹が空いていて機嫌が悪くなりそうだった。
私「ちょっと遠いけど、〇〇ストアに行ってインクを買って帰るのはどう?」
旦『もし、そのインクが売ってなかったら?』
私「うっ。たしかに。あり得る。カナダやもんな。」
今度はパスポート写真も撮ってくれるドラッグストアに行った。写真のプリントアウトの機械もあるし、もしかしたら印刷も可能では?
機嫌が悪くなりそうな私を見た旦那さんは、ドーナツを買うことを提案してくれた。もし、ドラッグストアにプリンターがなかったらドーナツ買ってもらうことにした。食べ物で機嫌が直るのが私の良いところ。
ドラッグストアに到着。
プリンターはない。写真をプリントアウトする機械も壊れている。お!でも私はドーナツ買ってもらえるぞ。あのお店のドーナツの味を思い出して、お腹が鳴る。
お店に行くと…
閉店しました
の貼り紙。
こんなタイミング悪いことって続くの?おもしろ。
じゃあ、スーパーのドーナツにしよう!あのドーナツはいつもあるし、美味しいし、ゲット出来るはず。
スーパーに行くと…
いつものお気に入りがない。
なんでよ。旦那さんと相談して、今日はタイミングが合わないし、買わない方がいいかもという結論に落ち着いた。
『最後に、マクドのドーナツはどう?』
「行くだけ行こうか。多分、タイミング悪いことが待ってそうやけど」
私たちはもうウキウキしていた。ドーナツよりも、タイミングの悪さを確認しに行くのが目的になっている。
マクドへ行くと…
タイミングさん、待ってましたと言わんばかりに
長蛇の列!
いやいや。ここはいつも並ばずにオーダーできるやん。ある意味タイミング良すぎへん?
『うん。見事なフィナーレ。』
マクドの中を通り抜けだけしてきた。
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タイミングは悪かったけど、優しい人には出会った。
お店の店員さんに、印刷できるプリンターが置いてあるお店はないかを聞くと、インターネットで検索してくれた。でも全部、ここから遠い。「どこかないかしら」と、他のスタッフにも聞いてくれて親切だったのは嬉しかった。
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こんな日に出くわすと、「カナダらしいな」と思う。不測の事態がたまにある。怒っても仕方ないし、経験上、怒れば物事はどんどん悪い方に進む。
タイミングが合わない出来事がこうも続くと、楽しくなって来る。旦那さんも不測の事態を笑いに変えられる人だから、一緒だとさらに楽しい。
彼の印刷物は「念の為に必要」だったようなので、印刷出来なくても大丈夫だったみたい。
タイミングが良くない日は大人しく、家でゲームだ!
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