聞くは一瞬の恥、聞かぬは一生の恥
聞くは一瞬の恥、聞かぬは一生の恥。
恥ずかしいけど勇気を出して行動した時、「やってよかった」と新しい世界が見えます。
反対に、恥ずかしい思いが勝って行動できない時、「あの時やっておけばよかった」と後悔することがあります。しかもそれをずっと引きずってしまう時は、モヤモヤも消えません。
1,000年前の古典にもまさに、そんなエピソードがあります。今日はそのエピソードを現代風にアレンジした物語です。
良ければ、読んでみて下さい。
あるところに、エマという女の子がいた。エマは、人気アイドルグループ「ちびーず」の推し活を楽しむ日々。エマのお気に入りは、しらたまちゃん。グループのセンターで、世間的にも大人気な子だ。
ある日エマは、しらたまちゃんの写真が限定発売されるのを知った。店頭でしかゲットできない上に、数量限定。でも金額は、即決できる額ではない。エマは悩んだ末に、なけなしのお金を集めた。
発売日当日。お店はすごい行列だったが、写真を何とか購入できた。
帰ろうと思った時、別のエリアにも行列ができているのを見つけた。近寄ってみると、ハムフリー君の写真が売られていた。金額は、しらたまちゃんの写真の半額。
「グループではあまり目立ってないし、人気もそこそこなのになんでかな?」とエマは思った。なぜか人の列は、そこにどんどん増えていく。
人に聞く?まぁ、いっか。自分は良いものをゲットしたし、早く帰って飾ろうっと。
エマは家に帰って、写真をSNSに投稿。そこで真実を知る。
なんと、ハムフリー君の写真を買うと、しらたまちゃんの直筆サイン入りの写真がもらえるのだった。しかも、ハニワ人形もオマケでついてくる。これはしらたまちゃんが作った人形で、まだ一般に商品化されていない物だった。
みんなこぞって、これを買ってたのか。まだ店頭にあれば、買えるかも。エマは公式SNSをチェック。
「ハムフリー君の写真の販売は終了しました」
ああ…あの時、ちゃんと誰かに尋ねればよかった。と後悔するエマだった。
エマは「得をした」と思い、気になることを尋ねなかった結果、損をしました。プライドの高さやシャイが裏目に出たのかもしれません。分からないことは素直に言う、聞くって大事だなと思いました。
いつの世も、人の心根、いとをかし。
皆さんは、誰にでも気軽に聞くタイプですか?それとも、聞けないタイプですか?
私は聞くまでに時間がかかって、結局タイミングを逃すタイプです。後悔の方が多いです。
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※元ネタのエピソードは、古典『徒然草』の「仁和寺にある法師」です。このエピソードの教訓も、私が思ったことを物語に反映させました。元ネタで、現代語訳かつ漫画で分かりすい記事を見つけました。興味がある方は読んでみて下さい。
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