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何をそんなに、かたくなに。

子育て中のみなさん、子供と接するみなさん、子育てのルールはお持ちでしょうか。それは、どんなルールですか。

私はゆるい性格なので、そんなにルールを設けていないのですが、子供の言動に対して叱るときの軸だけは決めています。

「いじわると嘘つきは、ダメ」。

これだけです。

育児書的には「ダメ」という言葉は、一番のNGワードなのでしょうけど。でも「みんなに優しく、正直に」では、ダメなんです。

みんなに優しくするのは、なかなか難しい。嫌なこと・危ないことをしてくる子もいますから、そういう子に優しくする必要はないと思うんです。そういう子からは、離れれば良い。

正直すぎると、時に相手を傷つけてしまったり、トラブルになることもある。子供の社会と言っても、様子を見ているとなかなか高度な人間社会ですからね。正直に言うより、黙っていたほうがよい場面もあると思うんです。

だから、「いじわると嘘つきは、ダメ」。
子供だろうと、大人だろうと、いじわると嘘つきが好きな人はいませんから。この2つが守れたら、もうそれだけで充分なんじゃないか、と思ってしまうのです。

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いじわるにも、嘘つきにも該当しない、その他の案件に関しては、状況に応じて都度判断するようにしています。

ただし、一度子供に「こう!」と伝えたら、「こう!」と言い続けることを心がけています。軸をブラさないように、子供を混乱させないように、そう願って心がけているんですけど・・・。

でもたまに、この「こう!」と決めたことが大惨事を巻き起こすんです。

まだ娘が幼かった(いまも幼いんですけど)ある晩のこと。さぁ、いまから寝るよ!というタイミングで、娘が急に「ぎゅうにゅうのみたいー」と言い出したんです。歯を磨いたあとだったのと、ちょっと面倒だったので、「歯を磨いたあとだから、ぎゅうにゅうはなし!」と決めました。

でもその夜は、相当牛乳の気分だったんでしょうね。
「ぎゅうにゅうのみたーい!!」
「歯を磨いたから、牛乳はなしって言ったよ」
「ぎゅーにゅーーーー!!!」
「お水は?お水持ってきてあげようか?」
「いやだー!!!ぎゅーにゅー!ぎゅーーーーにゅーーーー!!!」
「ダメって言ったもん!お水にしなさーい!」
「うぇーーーん!ぎゅーーn・・・(以下同様)」

一度「ダメ」と決めて、そう娘に伝えた手前、引くに引けなくなって牛乳を拒み続けた、私。結局、娘は泣きながら寝たのでした。

寝顔についた涙の跡に気付いて、やっと我に返ります。

いったい私は、何をそんなに頑(かたく)なに・・・。

牛乳の一杯くらい、飲ませてあげればよかった。

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つい先日も、同じようなパターンでやってしまいました。

お昼寝から起きた息子が、私を探してやってきたのは、そう、トイレの個室。私は私のタイミングがあったので、「ちょっと外に出てて。プライバシー・プリーズ」と言ったのですが・・・。

「いやーだー」
「ねぇ、だから、すぐに終わるから。外に出てて」
「でない」
「トイレから出て、ね、外で待ってて、って言ってるよ!」
「いやだー!!!!」
「プライバシーって言ってるじゃん!もーートイレから出てよーー!」
「いやーーーーーーーー!!!!」

この不毛な攻防戦は、臭いトイレに息子を置いて私が出ていく、という形で幕を閉じたのですが。溜まらず、泣き出してしまった息子。

小さな肩を震わせて、流れる涙をいっしょうけんめい手で拭いながらえーんえーんと泣く姿を見て、やっと我に返ります。

いったい私は、何をそんなに頑(かたく)なに・・・。

トイレぐらい、好きなだけ居させてあげたらよかった。

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そんなこんなで。

最近のルールは、子供の言動に対しては「いじわると嘘つきは、ダメ」。
私の言動に対しては「一度こう!と決めたら軸をブラさない、でも、ブレてもOK」という、ブレブレな形に落ち着きつつあります。

さて。冒頭の質問に戻りますが・・・。

みなさん、子育てのルールはお持ちでしょうか。
それは、どんなルールですか。

よかったら教えてください。

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