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昔からずっと隣にいる〝死にたいちゃん〟

こんばんは。おじいちゃんです。

おじいちゃんは昔から、良く言えばひょうきんで明るくて、悪く言えばアホな人間でした。多分。
周りの人からはそう見えてたと思う。ただ調子こいてるめんどくせぇ奴だと思われてそう。

でもある時から、心の片隅にヤツが住み着くようになった。
1番古い記憶で多分中学生の時。おじいちゃん史上最も黒歴史と呼ばれる暗黒時代。

その名も〝死にたいちゃん〟
そういう話をすると、「やっぱこいつただのメンヘラジジィかよ」って思われるかもしれない。
死にたいちゃんはついさっき考えた名前。名前があった方が愛着わくかなーとか思って。

「希死念慮」っていう難しい言葉もあるみたいだけど、私は専門家じゃないしその言葉の意味を正直あんまり理解していない。何より〝死にたいちゃん〟の方がワシ的にしっくり来るのよね。
なので、ここでは〝死にたいちゃん〟と呼ぶことにします。

死にたいちゃんは、ある時ふと現れる。
眠い時、お腹すいてる時、疲れてる時、嫌なことがあった時。
「死にてぇなー」って呟いてくる。
今でもいるけど、もう10年以上もの付き合いなので、あー、また来たのねってくらいにしか思わない。

ただ中学生くらいの頃はものすごく深刻な問題だったと思う。「死にたい」とか「消えたい」とか色んな感情がぐちゃぐちゃで、心が真っ黒になる。
繊細だよね、思春期って。って今なら思えるんだけどね😅

かと言っておじいちゃんは、死にたいちゃんが来たからと言って何か行動を起こすことはなかった。自分を傷つけたりだとか、痛めつけたりとかそういうこともしなかった。
幸いなことに、今もそれなりに生きている。

当時は死にたいちゃんに苦しめられた。というか、死にたいちゃんを呼ぶ人々に苦しめられた。
当時のことを思い出すとまぁ嫌な記憶しかないよね。

最近気がついたことだが、死にたいちゃんは特別悪いやつというわけではないようだ。
死にたいちゃんがやってきて、ワシの心に「死にてぇな」って囁き始めたと思ったら「まぁゆっくり休めや」ってお菓子とか飲み物とか持ってくる。ワシはぼんやりそれを飲み食いして、ベッドで横になってYouTubeでゲーム実況を見る。
そうしているうちに、死にたいちゃんはいつの間にか居なくなってて、ワシは眠りにつく。

これが今のワシと死にたいちゃんの付き合い方。
どうやら死にたいちゃんは、自分の心の限界を教えてくれるようだ。
中学生くらいのワシはその事に気づけず、ただただ心を限界まですり減らして必死に生きていたんだと思う。

ちなみに死にたいちゃんの前には〝死んだらどうなっちゃうのくん〟がいて、「死ぬのめっちゃ怖い〜〜😭」って涙で枕を濡らす日々もあった。確か小学校入る前か後かくらいの頃。
未だに思うよ、死ぬのめっちゃ怖いもん。

まぁ、今更死にたいちゃんと決別しろと言われても多分無理なので、これからも長い付き合いになりそうね。
これからもよろしくね、死にたいちゃん。あんまりずっと居られると困るから程々にね。

つづき👇🏻 

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