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大企業でも20代で課長!?早期抜擢のデメリットとは?

最近、20代で課長級に抜擢する企業事例が増えてきています。

23年4月に損保ジャパンさんが20代社員を課長級に登用したとの報道が出ました。

NTTさんや塩野義製薬さんなどの大企業も、20代から課長級に抜擢できる人事制度へと改訂をしています。

年齢が全てではないですが、早期抜擢はエンゲージメント向上や組織全体の活性化などに繋がります。

ただ、良い面ばかりではないのも注意。

例えば、デメリットにどんなものがあるでしょうか?


古株社員の感情面にも配慮してる?


物事には両面あるように、早期抜擢にもメリットとデメリットがあります。

例えば、以下が代表的なデメリットです。

① 抜擢された人材のスキルが追いついていない(結果、期待される成果が出せないことも…)

② 組織内にコネクションがない(重要なポストに抜擢された場合、特に人・組織を動かせない)

③ 古株社員のモチベーションに影響が出てくる


特に③のデメリットは、なかなか根深いものです。

というのも、古株社員はこれまで苦労して成果を出して、ようやく昇格したのに、後から入社した人材がひょいと上がっていく様を見るのは気持ちよくありません。

早期抜擢においては、まさに従来型人事で活躍してきた方々への配慮も重要です。


早期抜擢は、仕組みだけではなく、カルチャー変革も必要!



大企業の場合だと、特にこの問題は深刻です。

なぜなら、課長代理・課長補佐などのミドル層が厚いためです。

若手社員にも順番待ちではなく、昇進の機会がすぐに与えられるのは良いことです。

ただ、行き過ぎると上下関係が崩れてしまい、現場の協力を引き出せないことにも繋がりかねません。

早期抜擢された人材がスキル不足なら尚更、かかる負担は相当なものでしょう。

「こっちの方が入社年次は古いのに!」という気持ちは、必ず湧くものです。

だからこそ、抜擢の仕組みだけではなく、会社のカルチャーも同時に変革する必要がありそうです。


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