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正しい答えを得るには、あえて間違いを言う? ーー 「カニンガムの法則」とは

インターネット上で何かを調べたいとき、どうやって情報を得ますか?

検索エンジンを使ったり、専門家に質問したり、SNSで意見を聞いたりするでしょう。

しかし、それらの方法では正しい答えが得られないこともあります。そんなときに役立つのが、「カニンガムの法則」です。


正しい答えを得るにはあえて間違いを言う?


「カニンガムの法則」とは、「インターネット上で正しい答えを得る最良の方法は質問することではなく、間違った答えを書くことである」という法則です。この法則の背景には、人間の心理的な特徴があります。

人は、自分の知識や信念に対する反証や批判に敏感に反応する傾向があります。つまり、間違ったことを書かれると、それを訂正したくなるということです。

逆に、正しいことを書かれると、それに同意するだけで、それ以上の情報を提供したり、詳しく説明したりする気にならないことが多いです。

例えば、あなたが「日本の首都は東京です」という書き込みを見たとします。

この場合、あなたはそれに対して何も言いませんよね。しかし、もし「日本の首都は大阪です」という書き込みを見たらどうでしょうか。この場合、あなたは「違います。日本の首都は東京です」と訂正したくなりませんか?

もしかしたら、「日本の首都は東京です。大阪は関西の中心都市で、日本の第二の都市です。東京と大阪は文化や方言などに違いがあります」というように、より詳しい情報を付け加えたくなるかもしれません。

このように、間違ったことを書くことで、正しい情報を提供してくれる人が現れる可能性が高くなります。もちろん、この方法にはリスクもあります。間違ったことを書くと、信頼性や評判を失うかもしれません。また、訂正されないままになるかもしれません。さらに、訂正されても、それが正しいとは限りません。ですから、この方法を使うときには、注意深く情報を検証する必要があります。

「カニンガムの法則」は、インターネット上で正しい答えを得るための一つの手段です。しかし、それだけに頼るのではなく、自分で調べたり、考えたりすることも大切です。インターネットは、情報の宝庫であると同時に、情報の迷宮でもあります。正しい答えを得るためには、自分の頭で判断する力が必要です。

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