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『ライド・オン』ジャッキー・チェン映画というジャンル、アクション映画、カンフー映画を超越したジャンル

もちろん日本語吹替え版で観ました。

その声色はさすがに違えど、
セリフ回し、声韻、そしてアクションの呼吸のタイミング、
息遣いは絶妙でした。

石丸さんの吹替えで観たいという人が多いのも納得です。

中学校の近くにあったデイリークインで、
プロジェクターで店内の壁に映された石丸版の『酔拳』を何度も何度も、
友人と一緒に観せてもらいました。

恋愛映画、SF映画、アクション映画、カンフー映画、
と同じく、ジャッキー映画は独立したジャンルと私は認識しています。

ジャッキー・チェンが「もう演らない」とか、
「VFX合成するなら他の人を使え」と言うならば、
一つの映画のジャンルが無くなるでしょう。

人智を越えたアクションで観客の心を捉え、
常軌を逸したカンフーで笑わせる。

ジャッキー・チェンは、
他の誰にも真似できない特別な存在です。

アクション映画やカンフー映画は今後も残るかもしれませんが、
ジャッキー映画というジャンルはジャッキー・チェンがいなければ存在し得ません。

そんなジャッキーに感謝、
ジャッキーのスタッフに多謝。

一方、
ノスタルジーだけで語るのではなく、
技術の事を苦言。

ジャッキーを魅せる撮影、編集の技術はすばらしい、
ですが、
ドラマが全体的にテンポが良くなかったです。
馬もいい芝居をしている、
ベタな展開です、
ベタ自体は問題ないですが、
不要なカットが多かったように感じました。

【蛇足】
『カンフースタントマン』の拙ログの一部を引用します。

安全の限界ギリギリで撮影するノウハウは、
この人たちの命懸けのスタント、
全身傷だらけのアクションの痛すぎる積み重ねに下支えされている。
亡くなった方、再起不能になった方々の歴史に対して、
多謝尊敬合掌再多謝。

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