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ラーメン屋の壁

フランチャイズで独立したいと考える人も多いと思います。今回も、「ラーメン屋の壁」について考えてみたいと思います。
その辺を実際にフランチャイズのスーパーバイザーとして15年以上の経験と現在本も出版して現場で活躍しているSVの専門家と考えてみたいと思います。ここ数年で、から揚げ専門店がブームのように非常に多くの店舗ができました。

飲食全般に昨年廃業や倒産などは多く見られましたが、その中でもラーメン屋さんの廃業が昨年過去最多というニュースがありました。

FCでも展開をされているチェーンも古くからあります。

これは、チェーンにかかわらずですが、ラーメン屋さんは以前から価格の壁がありました。

よく言われる「1000円の壁」というものです。

なかなかこの金額を越えて繁盛させるのが難しいというものです。

現状かなりの繁盛店でもこの価格は意識をされているゾーンです。

どこか、価格が押さえつけられている印象があります。

飲食店ではFLコストという有名な指標があります。

これは食材原価のフードと人件費のレイバーコストになります。

通常は食材原価を30〜35%にしないと厳しいと言われていますが、昨今の物価高騰で小麦や卵などラーメン屋さんの原価に直結するような食材の値上がりも多くあるでしょう。

そして、人件費においても都内などは最低時給も1100円を超えており、飲食店でも1300円以上に設定しているお店などは散見されます。

私達の学習塾業界でも、時給が1200円程度が多い中で、非常にコスト的には厳しい部分はあるのではないでしょうか。

そして、電気、水道などのコスト増もあり、一般的なFLコストを60%以内に抑える事は価格を変えない限りは難しくもあると思います。

このような逆風もあり、前述したような廃業件数が増加しているようです。

脱サラの方が、飲食を考えた場合一番最初に思いつくのが身近な飲食店という事でラーメン屋さんを検討する方も多くいます。

この辺の事情を今一度精査をしながら、開業資金もそれなりにかかるので慎重に検討されることをおすすめいたします。

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