なぜ人は「挑戦」を恐れてしまうのか?
今年は何かに「挑戦」しようと思っていることはありますか?
私の今年の目標・挑戦の中の一つとして、「パーソナルトレーニング」に通って、肉体を改造して健康を増進しようということを掲げました。
実際に、今月初旬にいくつかのパーソナルトレーニングジムの体験に参加して、実際に申し込みをしました。
現在は、週2回のペースでパーソナルトレーニングに通って、ウエイトトレーニングによる筋力アップや、糖質制限や高タンパク質の食事管理などを行っています。
パーソナルトレーニングについては、何年も前から頭の中で「一つの選択肢」として考えていましたが、結局一歩踏み出すことができないまま、時間だけが過ぎ去っているような状況でした。
しかし、今回は、年末年始の休暇中に新年の目標を考え、今年こそは新たにチャレンジしてみよう、挑戦してみようと意を決して一歩踏み出した、というような経緯があります。
このように、人は何か新しいことに挑戦したり(既存の何かを改善しようと動き出すのも同じですね)する際に、一歩踏み出せないことが多いように思います。
では、なぜ人はこの一歩を踏み出せないのか?、つまり、なぜ人は「挑戦」を恐れてしまうのか?というようなことについて今回は考えていこうと思います。
エックスラボのMISSION(使命・存在理由)とVISION(目指す未来像)とは?
弊社エックスラボでは、経営の基軸(背骨)となるMISSION・VISION・VALUESを言語化し、この経営理念を全ての判断基準に置きながら組織を運営しています。
私たち一個人もそうですが、会社組織においても、この経営理念をしっかりと言語化することで、何か物事にあたる際の基軸や基準になるため、本当に組織が運営しやすくなりました。
会社のメンバーとのコミュニケーションにおいても、採用の場面においても、商談の場面においても、迷った時はこの経営理念に立ち返って、これに即しているか否かで常に判断をしています。
ここでは、弊社エックスラボのMISSION(使命・存在理由)とVISION(目指す未来像)についてご紹介します。
エックスラボのMISSION(使命・存在理由)は、「未来を創る マーケティングパートナーであり続ける」ことです。
一方、エックスラボのVISION(目指す未来像)は、「挑戦を当たり前に変えていくエクセレント・カンパニーになる」ことです。
挑戦を当たり前に変えていくためには
そして、今回の本題に戻りますが、冒頭でもご紹介したように、人や組織はこの「挑戦」というものに対して、ハードルを置きがちになります。
つまり、「挑戦」というものが身近なものになっていないことが多いのではないかと思います。
というのは、人も組織も、「現状維持」が最も楽であり、「コンフォートゾーン」にいることが最も安心するからです。
人は保守的な生き物としてプログラミングされているため、これは致し方ない部分もあるかもしれません。
しかし「成長」という側面においては、コンフォートゾーンにいる限り、これは成し得ない、成し得ない可能性が大きいと言わざるを得ません。
つまり、現状維持からの脱却であったり、コンフォートゾーンから脱出していくことが、間違いなく「成長」に繋がります。
そのため、「挑戦」というものを身近なものに変えていく、もっと言うのであれば「当たり前」に変えていくことこそが、「成長」を見出し、人や組織、そして社会をより豊かにしていくことに繋がると、私たちは考え、弊社のVISION(目指す未来像)にこの想いを込めました。
なぜ挑戦が当たり前ではないのか?
ここからは、なぜ人は「挑戦」が当たり前でないことが多いのか、つまり、「挑戦」を億劫に感じてしまうことが多いのか、という部分について、さらに深く考えていきたいと思います。
人には損失を回避したいという特性がある
まず思い浮かぶことは、「挑戦」することによって「失敗」したらどうしようということでしょう。
人は、基本的に、得することよりも損をしたくない、という損失回避性の思考が働きます。
コトバンクより引用すると、
損失回避性とは「利益から得られる満足よりも同額の損失から得られる苦痛の方が大きいことから、損失を利益より大きく評価する人間心理のこと」
をいいます。
つまり、何か新たな挑戦(行動)をした際に、その先の未来に待っている結果が「失敗」であったり、「損をする」ことになるのは回避したい、という想像力が行動を起こす前に働くために、挑戦が億劫になってしまうパターンです。
「想像力は知識より大切だ」という言葉は、アルベルト・アインシュタインが述べたものであると言われていますが、人は日々いろいろなことを想像している生き物であると言えます。
人生は選択の連続であると言われていますが、この「選択」という側面においても、選択肢それぞれの未来を想像し、どれが自分にとってリスク(損失)が低いか、ということを想像して最終的な判断が行われます。
過去に何かに挑戦して失敗した経験がある
これも「挑戦」が億劫になっていく理由の一つと言えます。
子どもの頃というのは、ある意味で知識が少ないために想像力もあまり働かず、「挑戦」に対するハードルが低い状態です。
この時に、いろいろ々な挑戦をして、上手くいくこともあったり、いかないこともあったりして、これが経験値となって成長していきます。
しかし、人間誰しも、上手くいかないことの方が多いわけであり、この経験や記憶が、未来の行動や挑戦の妨げになってしまう、という悪循環になりがちです。
達成したいと思う明確な目的やゴールがない
これも「挑戦」が当たり前にならない大きな理由の一つです。
人は、目指す目的や対象物がない状態であれば集中力は高まりません。これはいろいろな研究でも実証されています。
そして、この目標を絶対に達成したい、という強い欲求が「挑戦」することのモチベーションとなります。
行動しないリスクにスポットライト当てていない
先にご紹介したように、人は損失を回避する特性があります。
そして、自分が何かに挑戦(行動)した際、その後に起こるであろう結果を先に想像して、「やっぱりやめた」となります。
しかし、ここでアンバランスさを感じてしまうのは、「行動した先に待っているリスク」ばかりを考えていないかということです。
皆さんは、「行動しない先に待っているリスク」も同時に考えているのではないでしょうか。
もし、行動を考えずに、リスクだけを想像して最終的に判断していたのであれば、ミスジャッジ・ミスリードに繋がる可能性も大きくなります。
そして、さらに深堀りするのであれば、このリスクが具体化されないと人はモチベーションがアップしないケースが多いということが挙げられます。
例えば、ダイエットしないといけなのは十分に認識しているけど、飲み会後にラーメンをついつい食べてしまう、お菓子などをついつい食べてしまう、などが挙げられます。
このような場合でも、健康診断で「要精密検査」になったり、ある日突然痛風の発作が起こったりすれば、今のまま行動しないでいることのリスクが具体化され、「挑戦」が身近なものになります。
まとめ
今回は、「挑戦」をテーマにいろいろと考えてみました。
ぜひ、行動(挑戦)するリスクばかりではなく、行動(挑戦)しないリスクも一緒に考えた上で、後悔しないように判断をしていただければと思います。
ミッション・ビジョン・バリューを見つめ直すきっかけを
今回は弊社の経営理念(ミッション・ビジョン・バリュー)を題材にしながら、挑戦についてお話しをしましたが、この経営理念の策定と、従業員への浸透は非常に難しいポイントです。
なぜこの経営理念を掲げているのか、意図と意味を全社員が理解し、同じ方向を向くことが、企業としての「挑戦」につながると考えています。
現在、OGSでは「経営理念を策定する意図・意味から策定方法までのノウハウ」がわかる資料をご自由にダウンロードしていただけます。
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