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がん告知後&抗がん剤が始まる前に知っておきたかったこと

私は、告知→抗がん剤投与までの時間が短かったので、いろいろよくわからないまま抗がん剤の投与がスタートしました。あの時知っていたら良かったなと思うことをいくつか記します。


~がん告知後に知りたかった情報~

【相談先を知る】

がん相談支援センターがもし病院内にあれば、困ったことがあればそこで相談する。病院内になくても、他の病院のがん相談支援センターで相談することができる。
・個人的なおすすめは、抗がん剤治療と併せて、心理相談、栄養相談、薬剤師相談。特に心理相談については、病院では精神科との連携や早期緩和ケア(緩和ケアは終末期だけのものではない)もある場合が多いので、メンタルヘルス面が気になった場合は主治医やがん相談支援センターに早めにご相談を。

【受けられる助成金などの情報】

お金の面に関しては、こちらのNPO法人がんと暮らしを考える会 がん制度ドックのサイトが参考になる。
・がん保険や医療保険にもし入っていれば、そちらの確認も。放射線治療が手術給付金に含まれるケースもある(放射線量の規程がある場合もあり)。

【エビデンスのある情報を知る】

・不安になりネット検索をすることも多いと思うが、エビデンス(根拠)のある情報・新しい情報を知る必要がある。ネット上に散らばる情報は間違っていたり、古い情報であることも多いので、気になった点は主治医に確認するか、ガイドライン関係を参考にする
・特におすすめは、患者さんのための乳がん診療ガイドライン2023年版
・国立がん研究センターが発信するがん情報サービスの情報や、NPO法人 ひろしまピンクリボンプロジェクトが運営する、乳がんいつでもなんでも相談室も参考になる。

~抗がん剤投与前に知りたかった情報~

【歯科受診】

・抗がん剤は口腔内にも影響を与えるため、虫歯があったり歯石が溜まっていたりしたら治療しておいた方が良い。日本歯科医師会のこちらのサイトも参考になる。

【予防接種は確認を】

・抗がん剤投与が始まると免疫が落ちるため、受けることができない予防接種もある(生ワクチンなど)。
・麻疹など、空気感染するものについては事前に抗体検査をしておけると良いかもしれない(予防接種ができるかどうかは主治医に要確認)
・抗がん剤が始まる直前にも打てないものもある(最低1-2週間空ける必要があるものなど)

【ウィッグの用意】

・ウィッグの用意自体はそこまであせらなくても良いが、セミオーダーウィッグの場合、1回の来店では完成しない。髪の量でフィット感も変わるため、最初は安めのウィッグで試すのもあり。
→ウィッグについては別の記事

【美味しいものを食べる】

・味覚障害が出る場合もあるのと、白血球が大幅に下がってきた場合には、食べ物に配慮する必要があるので、大好物があったら多少高くても思いきり食べておくのはおすすめ(※白血球が下がりすぎなければ、特に制限がない場合も多い)。
・感染症に気を付けて行きたい場所に行っておくのもありかもしれない

【抗がん剤の副作用対策】

・副作用が強く出た場合の病院の連絡先を確認しておく(平日と夜間・休日で違う場合)
・しびれがでるタキサン系の薬剤を投与する場合には、冷却や圧迫用の準備が病院で出来るか確認→パクリタキセル療法について
・AC/EC療法など、吐き気が出たり倦怠感が出る抗がん剤の場合は、自宅で療養できるように準備しておく(食材など)→AC・EC療法について
・お子さんが小さい家庭は、自身・家族・子どもが体調不良の場合の対処方法のシナリオを考える&預け先の確保

【帯状疱疹に関する知識を知る】

・水疱瘡にかかったことがある人が免疫が落ちると帯状疱疹になりやすくなる(帯状疱疹ワクチンもあり。ただし生ワクチンは抗がん剤投与中は打てない+生ワクチン以外も主治医に確認を。)。
・湿疹が体の片側に出て、痛みを生じる場合、帯状疱疹である可能性がある。顔に出る場合も。後遺症が残ると場合によってはかなり深刻な状態となるため、症状が出てから36時間以内の抗ウイルス薬投与が重要。気になる湿疹がある場合には早めに医療機関受診を。※キイトルーダや抗がん剤でも湿疹が出る場合がある。

※その他、私は白血球の数値が下がりすぎてしまった時期があり、ネットスーパーにも助けられました。お風呂掃除やトイレ掃除も慎重になる時期があったので(気にしすぎかもしれませんが)、ある程度、しっかり綺麗にしておくと良いかもしれません。


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