抗がん剤の種類とガイドラインについて
乳がんと診断された時、もしくは乳がんの疑いが強くなり検査をすることになったとき、ネット上の情報を検索するよりも、まずは診療ガイドラインなどを読むことをお勧めします(ガイドライン名は後半に書きました)。
また、乳がんの抗がん剤には様々なものがありますが、トリプルネガティブの場合、多いのはタキサン系(パクリタキセルなど)とアントラサイクリン系(アドリアマイシンなど)です。
〈抗がん剤〉
・抗がん剤は、がん細胞を攻撃して死滅させる薬。
・薬剤名と商品名(一般名)がある。
例:薬剤名:ドキソルビシン→商品名:アドリアシン・アドリアマイシン
〈免疫チェックポイント阻害薬〉
・免疫チェックポイント阻害薬は、免疫ががん細胞を攻撃する力を保つ薬。
・キイトルーダの早期トリプルネガティブ乳がんへ投与承認は2022年9月。
→適用は早期トリプルネガティブ乳がん(ステージⅠは含まれない様子)
〈療法の略称〉
・キイトルーダ+パクリタキセル+カルボプラチン
→特に略称なし。略すとすれば、キイトルーダ+PTX+CBDCA
・キイトルーダ+ドキソルビシン(一般名:アドリアシン、アドリアマイシン)+シクロホスファミド(一般名:エンドキサン)
→キイトルーダ+AC療法
※ドキソルビシンがエピルビシンになるとACではなくECになる(同系統)
〈抗がん剤投与全般の副作用〉
・ステロイドが投与されるので、当日はなかなか寝付けなかったり、中途覚醒がある場合も
・ACやEC療法の副作用対策については、別の記事をご参照ください。
〈当日の格好(参考)〉
・投与当日は、ゆったりとした服装がおすすめ。腕がまくれる服、化学療法を受けるのがベッドの場合はスカートよりはズボンの方が安心の場合も。
・持ち物としてのおすすめは、タブレット(ネットフリックスやAmazonプライムビデオなども加入しておくと見ることができる)、スマホスタンド、イヤフォン、水分(水、お茶など)。
〈ガイドライン類〉
・乳がん診療のガイドライン一覧(②は難しいので、①から読んでいくのがおすすめ)。
③乳癌患者の妊娠・出産と生殖医療に関する診療ガイドライン 2021年版
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