パクリタキセル療法について(冷却・圧迫など)

タキサン系のパクリタキセルなどの抗がん剤を使用した場合、高い確率で投与後にしびれが出る可能性があります。そのため、投与される方には手足の冷却や圧迫が試みられていますが、ご希望がある場合には病院に確認してみると良いと思います。

冷却→エビデンスは圧迫に比べるとやや強い?以下にイメージ写真あり。
抗がん薬副作用のしびれ、冷やして予防(京都大学)
圧迫→こちらも効果があると言われている。現在臨床研究中。
弾性圧迫グローブ・ストッキングを用いた圧迫療法による化学療法誘発性末梢神経障害発症軽減の臨床研究(京都大学)

〈事前に準備するものについて〉

・パクリタキセルなどのタキサン系の抗がん剤は、投与後にしびれが出る可能性がある
・しびれの予防には、手足の「冷却」が効果があると言われている(「圧迫」を推奨する医療機関もある)
・病院によっては、冷却用のフローズングローブ・フローズンソックスの用意がある場合もある
・病院に用意がない場合は、自身で手足用冷却用の保冷剤などを準備することになる(保冷剤は溶けるので、保冷剤を溶かさないためのキャンプ用保冷剤、ロゴスの氷点下パックシリーズなどもある。ただし重い。)
 →イメージとしては、
 足:保冷バッグの中に保冷剤→チャックを占める
 手:ミトンに保冷剤
 *どちらもできれば綿の手袋、靴下を装着した方が良い
・くれぐれも凍傷には注意が必要
・ワンサイズ少小さめの手術用手袋を二重に装着したり、圧迫靴下をはく「圧迫」も効果がある可能性がある(圧迫+冷却だと凍傷の危険もあり注意が必要)。指サックを利用している人も(効果は未確認)

〈投与後の副作用対策〉

・しびれが出た場合には、温める方が良いか冷却した方が良いかは判断が分かれる→主治医に確認を
・本人にとって気になるレベルのしびれは主治医に報告を(場合によっては減薬などの調整が入る)
・爪が割れたり、黒ずんできたりすることも多い。できれば保湿をする。
・脱毛が起きることが多いため、脱毛時の対策についてはこちらを。

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