脱毛時の対応について
乳がんの抗がん剤治療の場合、脱毛を起こしやすい抗がん剤が投与されることもあると思います。以下、脱毛時の対応について記したいと思います。
〈乳がんで抗がん剤治療の場合〉
・抗がん剤のパクリタキセル、カルボプラチン、ドキソルビシン、シクロフォスファミド→脱毛しやすい
・脱毛予防には保健適用外で頭部冷却もある(ただし高い場合が多い&できる施設は限られている&効果はまだわかりきっていない&頭痛などの副作用あり)
→参考)英で始まった頭皮冷却療法~抗がん剤投与への抵抗減る~(中山あゆみさんの記事)
・自力での頭部冷却としては、一般販売されている頭部冷却用の帽子などもある(上記よりは割安、ただし、効果は不明)。
〈髪の抜け方・脱毛前〉
・髪の毛は抗がん剤をしたらいきなり全部抜け落ちるわけではない(徐々に抜けていくが、抜けるタイミングや抜け方も人による)※14-16日目前後の方が多い印象?
・髪が抜ける前〜髪が抜け始めた頃にベリーショートにしておくとショックはやわらぐ(ただ、短い髪の処理がやや大変。1.5cm以上にしておくと目にも入りづらく掃除しやすい。)→美容院などで切る際には、髪が抜け始めてからではなく、抜ける前の方がやりやすいかもしれない(抜け始めてからだとカットしている途中でもどんどん抜けていってしまう)
・バリカンをする場合は、ある程度切ってからの方がバリカンしやすいが、頭を傷つけてしまう恐れもあるため、病院によっては勧められない場合も
・前髪や襟足の部分は2~3か月残る場合もあるので、髪は切らず、しばらくスカーフ風帽子などで過ごすことも可能な場合がある(ただし、髪が抜ける量は見た目上多くなるので、ショックを受ける可能性あり)。その場合もセミロングくらいにしておいた方が少なくなった髪が絡まりづらい
・もみあげはできれば剃らず残しておいた方がウィッグは自然(いつかは脱毛してしまうけど。もみあげウィッグもある)
→フジコのデコシャドウももみあげが少なくなった時期のカバーに使える
(以下、参考)
・脱毛前に頭頂部・前・横からの写真を撮っておくと良いらしい(ウィッグを後から作る場合)
・自分の髪の毛を利用したウィッグもあるらしい
〈脱毛開始~脱毛中〉
・短くした場合は、シャンプー後、脱毛中の髪を拭くのはキッチンペーパーや使い捨てできるタオル(エリエールのふんわり吸水タオルとか)が便利
・髪が抜けている間は不織布キャップが便利(10個入りで500円くらい)
→抜け切るまではしばらく必要になることが多い。おすすめで良く聞くのはスヴェンソンのやさしいヘアキャップなど。100枚入りとか買いすぎると余ります(ただ、その後三角コーナーとかで使えるかも?)。
・夏場に暑い場合は、不織布キャップを被らず、タオルを巻いたりケア帽子で過ごす手もあり(落ちた毛の処理だけ注意)
・不織布キャップで蒸れてしまう場合は、不織布キャップをせずに手拭いを巻くのもおすすめ
・髪がなくなってもシャンプーはした方が良い(頭皮を清潔に)
・下の毛から先に抜ける場合もあり、びっくりしないように
・髪が抜けていく途中は、枕とかに付くのでコロコロがあると便利
・お風呂の排水口もネットをしておくと掃除が楽
・髪はひっぱって抜かない方が良いと言われている
・脱毛中は髪が伸びたままの場合は、ドライヤー時に新聞紙を足元に置いてドライヤー→落ちた髪をそのまままとめて捨てるのが楽。紙からはみ出た部分は、使い終わった不織布キャップで集めると簡単。
・髪の毛が長いまま脱毛が始まった場合は、髪の毛が絡まる場合もあるので、適宜目が粗い櫛でとくようにすると良さそう→私は外出時、脱毛中は不織布キャップのはじっこをゴムで絞って固定し、その上から帽子を被っていました。
〈ケア帽子やウィッグ〉
・家の中ではケア帽子が便利
→個人的なおすすめは、ゆるい帽子casual boxのCHARM ソフト天竺
・スカーフやおしゃれスカーフ風ケア帽子もあるので、それだけで外出する方も(KISS MY LIFEのスカーフタイプ- マジークハット(オードリー)など)…ウィッグつきのもの(BAREN)も。
・夏場は帽子(バケットハット:略称バケハ)で外出すると脱毛が目立ちづらい。冬場はニット帽がおすすめ。個人的に使いやすかったのはこちら
・ウィッグにはルーム(帽子)ウィッグ(中が帽子で簡単に被れる)もあるので、お散歩や来客時に活用できる。私の超個人的おすすめはプリシラ。ほぼこれで乗り切ってしまった
・夏場は、ウィッグのインナーキャップには冷感タイプ(アクアドールなど)もある
・自治体によってはウィッグなどの補助金があるので要チェック
・ウィッグの分け目が気になる時やウィッグが浮いてきてしまうのを抑える(風で飛ばないようにする)には、ウィッグの上から帽子などを被ると◎
・ウィッグは髪がある状態と無い状態でかなりフィット具合が変わる
・ウィッグはセミオーダーだと完成まで2週間ほどかかる(人毛100%、ミックス、人工毛がある)
・ウィッグの値段はピンキリ。つむじ部分の加工でも値段が変わる
・意外と安くて良いウィッグもある
→ウィッグについてはこちらに少し詳しく書いています。
〈眉毛〉
・眉毛も抜けてくる場合があるので、眉毛シール(アクアドールのアイブロウアートメイクなど)+パウダーもあり
・眉毛を書き足すことのできる、フジコの書き足し眉ティントもあり
・眉毛アートメイクはMRI撮影などに影響がないか確認が必要(最近は影響ないものも多い)
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