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🏍【GPレポート】🏁ザクセンは、サバイバル。 ーRd.10ドイツ🇩🇪
【Kabuto GPレースレポート】
<2022MotoGP™第10戦ドイツGP>
パンデミックの影響により2年ぶりの開催となったドイツGP、その見どころは日曜のレースを見守った10万人の観客の熱狂と、ザクセンリンクの酷暑が与えた試練だった。第10戦の舞台はドイツの東端、チェコとポーランドに接するザクセン州にある1周3.671km、全14のコーナー、最大直線780mのサーキット。前の2戦とはうって変わってザクセンリンクはMotoGP屈指の低速コース、というだけあって大混戦が繰り広げられた。
レースウィーク3日間計23万人オーバーとスポーツイベントで一番の動員数を記録し、ドイツ国民はバイクに夢中であることを証明した。
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《MotoGP™クラス》
\無事完走も「暑さは尋常じゃなかった」(レミー・ガードナー選手 )/
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レミー・ガードナー選手(オーストラリア/Tech3 KTM Factory Racing No.87)は、土曜の練習走行では16〜18番手と好調だったが、Q1では残念ながらその再現はできずじまいだった。予選21位、グリッドは最後列となった。
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晴れ渡ったザクセンリンク、MotoGP決勝時は気温35℃、路面温度は51°に達した。とくに集団となるスタート直後の走行では、MotoGPマシンが発している熱に加え、後ろにつけたライダーは前を走るマシンの影響を受ける。後続ライダーにとって気温の高さはさらに大きな試練となった。
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レース後に「いや…楽しくなかったよ」とひと言。
つづけて次のように話してくれた。
「暑さが尋常じゃなかった。グリッド後方からのスタートで、前に出るためかなりプッシュしたんだけど…。結局、いろいろ疲れ果ててしまった。しかも3周目でね。なんとか我慢の走りをこなしていたんだけど、15周目にはリアタイヤ左側もダメになってしまった。マシンはあちこちでスライドし、コーナースピードを上げることは不可能だった。最後の10ラップはとにかく転倒を避けるため集中し続けなければならなかったんだ。」
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14あるコーナーのうち左カーブが10というザクセンリンク。暑さも加わりどのチームもタイヤマネジメントに苦心。加えてパッシングポイントが、ほぼ短いストレート後の第1コーナーに限られ、レースではじつに7名が戦線を離脱。そのサバイバルレースの中にあって15位で無事完走、ポイント獲得を果たしたレミー・ガードナー選手。
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「これを経験として、なにが起きたのかを分析し、二度と同じ過ちを繰り返さないようにしたい。というのもレースウィークに入ってから、かなり良い感じになってたんだ。なのにレース本番では、なぜかうまくいかなかったからね。ときどきあることだ。なんとか完走してポイントは獲得できたので、次に繋げていきたい。」
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《Moto3™クラス》
\ジョエル・ケルソ選手の急転直下、鳥羽海渡選手はまたも我慢の走り/
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ジョエル・ケルソ選手(オーストラリア/CIP Green Power No.66)は、昨年世界選手権デビューを果たしたこのサーキットに復帰し、まさに「翼を得た」。プラクティス1では21番手だったが、同日の午後には4番手と大きく躍進。期待以上のポジションをキープしていた。
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土曜には11番手でQ2に進出し、4列目のグリッドを獲得。日曜はとてもポジティブに決勝を迎えた。
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決勝スタートをアグレッシブにこなし、1周目を7番手で通過したジョエル・ケルソー選手。第2グループで激しいバトルを展開。懸命の走りを見せていたが、なんと7周目、第2グループトップを走っていたときにフロントのグリップを失いスリップダウン。リタイアを余儀なくされた。今季これまでで最高のレースをしていたオーストラリア人ライダーにとって、明らかに大きなフラストレーションとなった。しかし、これもまたレースの現実だ。
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鳥羽海渡選手(日本/CIP Green Power No.27)にとってドイツGPはまたしても難しい週末となってしまった。
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練習走行FP2の時間帯、第3コーナーで転倒。Q1でもQ2進出を狙いプッシュしたところ再び転倒。グリッド9列目からのスタートで、20位でレースを終えるという厳しい週末となった。
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ただし、どのライダーも下を向いてる時間はない。5日後は、伝説のサーキット、アッセン。2022年の前半はこのオランダGPをもって折り返しとなるため、再び集中することになるはずだ。
(第11戦オランダGP6/25〜26 ※2022 FIM Enel MotoE™ World Cup第4戦併催)
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