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グループ会社内で社員をシェアリングする可能性、企業が取り組む副業解禁への道

実はこんなにある、副業、複業解禁企業

毎日すごい湿気ですが、今年の夏はマスクを着用しているので、熱中症を発症する人が増える懸念もあり、なかなか厳しい夏を迎えることになりそうですね。

コロナの重症化で搬送される方より、熱中症の方が圧倒的に多いでしょう。くれぐれも無理はしないように、余裕を持っての行動が大事ですね。(しかしマスクニキビがつらい。。。)

さて、リモートワークへの取り組みが加速する中で、副業、複業を解禁する企業も日々増えています。

働き方改革!複業・副業を解禁している企業一覧

https://fukugyoupro.com/fukugyou-kaikin/

株式会社ディー・エヌ・エーなどは、「業務時間中に最大3割別の部署で仕事ができる社内副業」制度があるようです!ありそうでなかった社内副業、これはとても魅力的ですね。

副業推奨企業の事例

https://parallelwork.jp/how-to-work-2/promote-company/

就業時間に「自由な能力開発」ということで、アフィリエイトの運用を許可するユニークな企業もあるようです。

副業・複業解禁を阻害する要因


一方副業を解禁する企業が増える反面、解禁企業におけるいくつかの懸念や阻害要因も出てきているようです。

そんな中「労働時間管理の問題を解消する」という目的で、パーソルキャリアが、副業発注企業と、社員を送り出す企業とのマッチングプラットフォームの実証実験を行ないました。

以下本文より抜粋

69.1%―。社員による副業を認めていない企業の割合だ。政府は労働力人口の減少などを背景に副業を推進するが、多くの企業はその解禁に二の足を踏む。労働時間の管理が困難になり、社員の長時間労働の助長にもつながるからだ。副業先が競業になり得るリスクも背景にある(※1)。人材紹介のパーソルキャリアはこうした課題を解消する仕組みの模索を始めた。

副業人材を送り出す企業(送出企業)と受け入れる企業(受入企業)が連携し、送出企業が受入企業におけるワーカーの業務内容や労働時間を把握できる「副業マッチングサービス」を実証した。個人のデータを安心安全に預かり、本人関与の下で企業に提供する「情報銀行」の枠組みを活用してワーカーの労働状況を見える化する。

コロナ禍で関心増の「副業」、個人データで“解禁の壁”に風穴開ける


この取り組みには副業社員を送り出す企業として、競業企業を指定しマッチングしないように設定したり、プラットフォームを通して副業した場合に、社員の稼働時間を管理できるといったメリットがあるようです。

メインの仕事の就業時間以外は何をしても自由という考え方もありますが、予め、トラブルやリスクを回避した形での副業を促進するというのは副業黎明期の今、これからの成果や今後の変容、発展が楽しみな試みではないかと思います。


社内副業、複業という取り組み


先の例は、外部企業とのマッチングでしたが、サイバーエージェントではエンジニア向けの、グループ会社内での副業マッチングの取り組みを始めています。

技術職を対象に新副業制度「Cycle(さいくる)」を導入

以下本文より抜粋

「副業する社員にとっては、副業をするタイミングや案件などを自分で選ぶことができ、給与以外の報酬を得る機会が生まれる一方、当社としてはこれまで社外に発注していた案件をグループ内社員が受けることで、質の向上を図るほか、部署異動などをしなくても技術職社員のスキル開発をすることができるため、グループ全体の技術力向上につながることが期待されます。」

あくまでも副業というのがポイントで、給与以外の報酬、外注の代わりにグループ会社社員のスキルを活用といった点が新しく、今後の人事戦略の骨幹にもなる可能性があると思います。


副業、複業を促進させる為に必要なこと


上記の例をふまえ、今後社内やグループ内副業を含めて、副業を促進する為に企業ができること、すべきでないかなと思うことを3つあげてみたいと思います。

・トップダウンのメッセージ:
どんな取り組みもそうですが、やはりトップがコミットする、そのメッセージを浸透させることが重要。

・情報インフラ(クラウドマッチングプラットフォーム):
パーソルキャリアの実証実験で使われたようなクラウド型のマッチングプラットフォームが今後重要な役割を果たす。

・人材戦略とのシナジー:
前々回の記事でも書きましたが、副業、複業促進が人事評価や人材開発の一貫として位置付けられると、新たなスキルの獲得や人材の流動性を加速させる事ができる。

グループ内副業促進は、従来の人事制度人材戦略の域まで高めることができるのか、とても興味深い取り組みで今後ますます注目だと思います。

次回は上記で上げた三つの視点のうち、情報インフラと人材戦略とのシナジーについて、考察(希望的観測、妄想含め!)を深めて行きたいと思います。

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