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【埼玉県小川町農業まとめ】講座/イベント/コミュニティ

2024年5月13日現在。詳しくは各団体、個人までお問い合わせください。

この記事では、埼玉県小川町の農業にまつわる学びの場(講座)、イベント、コミュニティをまとめてお伝えします!


学ぶ

小川町で有機農業を学ぶ講座は現在、主要なものが3つ!どれも年間を通して農場に通い、実践を通して学ぶものです。
主に畑(季節によって田んぼの作業も)がフィールドとなるのは「小川町有機農業入門講座」と「しもざと有機野菜塾」。前者が月に2回、4つの農家さんを3回づつまわるのに対して(通年参加と前期後期どちらかの参加選ぶ事ができます)、後者は月に1回、霜里農場で実施されます。
主に田んぼがフィールドとなるのは「小川町下里有機田んぼ教室」。実践を通して1年間、下里地区にある田んぼで作業を学ぶ機会です。霜里農場を研修後独立して新規就農したそらつち農場さんが講師を務めます。

小川町有機農業入門講座

◯内容
今年で27年目を迎える小川町有機農業入門講座はかつて「就農準備校/農ある暮らし講座」として運営されており、名前からもわかるように、この講座を経て各農家で研修を受け、小川町や各自治体で就農した方が多くいます。
現在は名前も変わり、農業に今まで関わったことが無かった方、自給的な畑をよりパワーアップさせたい方、農的な暮らしのため小川町に移住を検討している方など、より幅広い方が参加されている印象を受けます。
移住の側面から見ると、筆者が参加した2023年の卒校式では、30人程度の参加者のうち、10名程度が小川町(近隣地域を含む)への移住を検討、もしくは移住済みという割合でした。

◯募集時期
前期(4月~9月)、後期(10月~3月)どちらからでも申し込み可能です。
※参考 2024年前期の募集は2/15段階で残り2名でした。直前だとキャンセル待ちになることもありますので、早めにお問い合わせ頂くことをおすすめします。

◯実施時期/日程
毎月第1、第3土曜日

◯費用
前期 50,000円(税込み)、後期 50,000円(税込み)

しもざと有機野菜塾

◯内容
2024年度の募集で第13期を迎えるしもさと有機野菜塾は、これまで約400名が受講しており、毎回募集と同時に申込が多く集まる人気の講座です。半数以上が初心者の方で、暮らしに農を取り入れたい、小川町の里山、自然環境、有機野菜が好きだという方が多く参加しています。小川町有機農業入門講座と比べると、月1回で比較的ライトな講座のため、仕事をしながら通いやすいのも特徴です。

◯募集時期
2月ごろ~
NPO法人霜里学校のHP、Facebookにて、情報の確認と申込ができます

◯実施時期/日程
月に1回、日曜日開催
※第2日曜日の開催が多いです

◯費用
年12回 36,000円(税込み)懇親会費含む

小川町下里有機田んぼ教室

◯内容
小川町の下里地区にある田んぼで、有機のお米づくりを一から学べる本格的なプログラムで、田舎暮らしでお米を自給したい方を中心に様々な方が参加。みっちり学びたい人、自分のペースで少しづつ学びたい人に向けて複数のコースが用意されています。しっかり技術を身につけたあとは、自給田んぼコースで自分の区画でお米づくりをすることもできます。

◯実施時期/日程
コースごとに異なるため、チラシを参照ください

◯費用
コースごとに異なるため、チラシを参照ください

だいこんや農園「わたしの自給教室」

講座としてはもう一つ、プランターや家庭菜園で自給を目指す人向けにだいこんや農園さんが開催している家庭菜園講座があります。農業とあわせて、けいすけさんは林業と狩猟を、香弥さんは家庭菜園講座を通した活動を組み合わせた暮らしを営んでいるだいこんや農園さん。農業者以外の農的な暮らしを目指す人達を応援する「わたしの自給教室」は、プランターや畑で一度失敗した経験がある方や、これから第一歩目を踏み出す方々が集まり、理想の暮らしを目指す機会となっています。

2022年からスタートした、家庭菜園を応援する『わたしの自給教室』。2023年は埼玉、千葉、東京から13組の参加者さんがそれぞれにプランターや自宅の畑で野菜やハーブ、花を育ててくれました。大変な猛暑のなかでのチャレンジになってしまいましたが、皆さん最後まで前進し続けました。
『わたしの自給教室』は、野菜を沢山とること、野菜ができることを目標とする場ではありません。野菜(やハーブ、花)を育てる間には、沢山のドラマや事件、喜び、悲しみ、苦しみがあります。そんな『ドキドキとワクワクを体験すること』がまず第一優先。ですから、失敗体験も沢山あります(笑)
けれど、体験した時に一喜一憂せずに、どう考えるのか、農業者だったらどんな風に対応するのか、だいこんや農園の考えもお伝えしながら、一年間仲間とともに学んでいきます。

主催の赤堀香弥さんの投稿より引用

◯情報発信
主にFacebook(@だいこんや農園)

イベント(年間通し開催)

無農薬で米づくりから酒造りを楽しむ会

◯内容
略称米酒の名前で親しまれる、2024年で20年を迎える歴史あるイベントです。下里地区にある田んぼで無農薬でお米をつくり、酒瓶に貼るための自分の和紙を自らの手で漉き、晴雲酒造さんで酒蔵見学するなどの体験を1年を通して行います。1年間で7回小川町に訪れることで移りゆく季節を感じ、楽しむことができます。
また、平成22年に有機農業を通じた「美しくて豊かな里づくり」で天皇杯を受賞した下里地区とそのお米を使った酒造りを行なう晴雲酒造、昭和11年(1936年)に和紙の研究施設として埼玉県が建設した和紙学習センターなど、小川町の歴史を学び、体感できたり、地元の方々(スタッフ)との交流できる機会も多くあるのが特徴です。

埼玉県小川町で四季を通して田植えから稲刈り、収穫祭、和紙漉き、酒蔵見学などたくさんの体験をします。命あふれる里山での、子どもから大人まで楽しめる食農体験。五感ふるえるたくさんの発見は、きっとあなたに大きな宝を残します。

HPより引用

◯募集時期
2月ごろ~
米酒のHP、Instagram、Facebookにて、情報の確認と申込ができます

◯実施時期/日程
不定期、全7回
10:00~12:30(雨天決行)

【2024年~2025年 スケジュール参考】
※毎年、概ね似たスケジュールとなります
6 / 2  田植え
7 / 7  草取り、田んぼの生物観察
10 / 13 稲刈り
11 / 10  収穫祭
12 / 1 和紙の紙漉き
2025年
2 / 2  晴雲酒造 酒蔵見学、ラベル作り
3 / 2  酒瓶にラベル貼り、懇親会

◯費用
大人20,000円(税込)、中学生以下 3,000円(税込)
大人にはお米と「おがわの自然酒」のお土産付き

農家主催のイベント(不定期開催)

横田農場

小川町青山で家族4人で有機農業を営む横田農場さん。主に冬~春にかけてイベントを行っています。主にInstagramで情報発信しており、日々の農作業で農家さん自らが撮影している素敵な写真も必見です!

◯イベント例
2月~3月ごろ:柴かきと山仕事、味噌仕込み
4月~5月ごろ:醤油仕込み

◯情報発信
主にInstagram(@yokota.farm)

SOUfarmイベント「FARM CLUB」

小川町八和田で有機農業(もう少しいうと不耕起栽培)を営むSOUfarmさん。「FARMCLUB(イベント名)」を通して、都心部に暮らしていて農業にふれる機会の少ない人から、実践したい人まで多様な人が関わり合う機会を提供しています。

◯イベント例
通年で不定期開催
日常の畑仕事、踏み込み温床づくり、メンマWSなど

◯情報発信
主にInstagram(@sou_farm)


コミュニティ

薪をくべる「農業体験部」

シェアキッチン(現在休業中)や移住者コミュニティの場となっている「薪をくべる」が、2024年から下里の藤ファームしもさとをフィールドにした農業体験部を発足!月に1回農業体験の会を開催しています。

◯情報発信
主にInstagram(@makiwokuberu)

薪をくべるはこの春から、農業をもっと身近に感じたい!野菜づくりを体験してみたい!土に触れてお日様浴びて健康になりたい!そんな仲間に出会うべく、誰でも気軽に参加できる【農業体験の会】を月一で開催します✨✨
農家さんのお手伝いをして、お土産に新鮮な野菜やハーブをいただいちゃう企画です!
💚こんなひとにオススメ
・野菜作りをしてみたいけど何から始めていいかわからない
・農業に興味があるけど一人で畑をやるのはむずかしい
・人手不足の農家さんの力になりたい
・運動不足なのでいい汗かきたい
・無農薬で安全な野菜を食べたい
・土をいじってアーシングしたい
・これからの時代はやっぱ農業だと思っている
【農業体験の会】のフィールドとなるのは、有機農業で有名な下里地区で10年以上営農されている【藤ファームしもさと】さん。
代表の平野光隆さんは、半農半Xを実践しながら次世代へ繋げるためにより多くの人に農業体験を、と活動されています。

Instagram(@makiwokuberu)より引用

コワーキングロビー「畑部」

小川町役場の目の前に位置する、築100年の石蔵を改装したコワーキングロビー。この場で働く会員さんとスタッフが畑部を発足!NESToで働いて、畑仕事をしてリフレッシュするというあたらしい働き方を提案するため活動が始まりました。興味がある方は、NESToに足を運んでみてください!

◯情報発信
主にInstagram(@coworkinglobby_nesto)

イベント(不定期開催)

ぐるぐるツアー in小川町

小川町では地形や里山の恵みを活かした地域資源循環の取組が長年行われてきました。里山整備や資源循環に関わってきた地元の人達と交流をしながら、現場を見て、歩いて、いのちが生まれ変わりながらぐるぐると回っている様を一緒に実感するイベントです。小川町在住の方が改めて町の魅力を再発見する、小川町の資源循環を学ぶ、移住希望者の方がより深く町と人と繋がる機会となっています!

◯実施時期/日程
不定期、年間4回程度
10:00~13:00

◯費用
大人5000円/高校生3000円
中学生以下200円(保険料のみ)
保険、有機野菜のランチプレート、液肥と堆肥のお土産を含む

◯情報発信
主にInstagram(@guruguruogawa)とFacebook(@【埼玉県小川町】ぐるぐるツアー)

畑を借りるなら

ふれあい農園(町営)

小川町では町民向けに町内2箇所にある市民農園を案内しています。空き状況、ご質問等は小川町役場2階の環境農林課にある「小川町ふれあい農園協議会」までご連絡ください。

しもざと桜ファーム

霜里農場と分校カフェMOZARTの直ぐ側にある貸し農園です。主にNPO法人霜里学校が行っている「しもざと有機野菜塾」の卒業生が卒業後に借りて耕作をしています。

その他:小川堆肥組合(堆肥の製造・販売)

最後に少し変化球の関わり方の紹介です。小川町と近隣地域の資材を使って植物性堆肥「里山のめぐみ」を製造、販売する、小川堆肥組合という農家を中心としたグループがあります。毎週木曜日の午後に堆肥を一緒に製造する(切り返しや、販売のための袋詰め作業など)仲間を随時募集中しています!原料や製造工程が見える堆肥を、自分の畑で安く使えたり、農家さんや地域の方とのつながりが深まる機会ですので、興味のある方は木曜日の活動日に堆肥場へお越しください(場所や詳細は下記画像を確認ください)。

さいごに

自分で情報をまとめてみても驚いてしまうのですが、小川町にはいろんなニーズに合わせた、農業に関わる機会がたくさん設けられています。

・最終的に就農を目指してガッツリ学んで経験をしたい!
・自分の仕事をしながら、自給的な畑を始めてみたい!
・美味しい野菜を作ってくれている農家さんともっと関わってみたい!

農家さんとの出会いはもちろん、地域の皆さん、同じ志を持った仲間と出会える機会となるはずです。ゆくゆく畑を借りたい、お家を借りたい、購入したいという方も、まずは農家さんや地域の方と繋がり、小川町に通うことでそのハードルが低くなることも多くあると思います。その地域でよそ者が畑をやり始めるのは、地域のルールやコミュニケーションを全く知らない状態でやるのはとても難しいなと…焦らず関係性を築いていくというのはとても大切で、実際に講座に参加後、農家さんの紹介で仲間と一緒に畑や田んぼを始めたという話はよく聞きます。

様々なきっかけから、小川町とのご縁がつながる方が増えることを願っております!ご覧いただきありがとうございました。

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