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地元の資材を使った堆肥づくり「里山のめぐみ」ー小川堆肥組合


里山資源の循環活用を目指した「落ち葉たんプロジェクト」を発展させ、2020年に設立した小川堆肥組合。
現在、農家さんや地域の有志の方など9名のメンバーで、植物性堆肥「里山のめぐみ」を製造しています。

植物性資材のみでつくられた堆肥「里山のめぐみ」

草チップ、もみ殻、米ぬか、落ち葉をもとに製造されている「里山のめぐみ」は、鶏糞などの動物性のものを使用しない、植物質にこだわった堆肥です。

ふわっと心地よく、やさしい土の香りが漂います

使用されている資材は、全て小川町内で調達できるもので作られています。
もみ殻は小川町の生産農家やJAのライスセンターから、米ぬかは地元のお米屋さんやJAで直売所などから出るものを活用し、落ち葉も堆肥場のすぐそばにある里山や谷津と呼ばれる場所でメンバーが協力して集めています。

「空気を入れて十分に発酵させることが、良い堆肥を作るポイントです。切り返しをして空気を十分に入れることで、微生物の働きが活発になり、有機物が高温で発酵し分解が進むことで、熟成した肥料になります」
「里山のめぐみ」を使って農業をする、五嶋農場の五嶋義久さんが良い堆肥づくりについて教えてくれました。
材料を混ぜて仕込んでから、初めは1週間に1回の切り返しを何度か行い、次は2週間に1回、3週間に1回と続けます。全体で3ヶ月以上かけて十分に発酵させて、安全で肥効のある堆肥に仕上げます。定期的に堆肥の残留放射能、成分分析を含む検査も行い、安全で安定した品質を保証しています。

切り返しをして空気をいれる
大きな枝などを取り除くためにふるいにかける
ひとつひとつ袋詰を行う

地域資材を使った堆肥づくり

遠くから資材を持ってくるのではなく、地域にある資材を使って堆肥づくりを行う。そしてその堆肥を使って農家さんが野菜を栽培し、地域の人びとがそのお野菜を食べる。
土づくりを根幹に、地域循環がまわっている様子を感じることができます。

「里山のめぐみ」のみを使って美味しい野菜を栽培して出荷している農家さんの取り組みについては下の記事をご覧ください。

「里山のめぐみ」が購入できるところ

10kgの袋詰堆肥は、小川、東松山(いなほテラス)、川島、鳩山の各JA直売所で購入することができます。

こちらは小川町農産物直売所で販売されている「里山のめぐみ」

それに加えて主に農家さんに向けて、堆肥場にて軽トラ販売も行っています。

堆肥上で直接軽トラに積み込んでくれます
※小川堆肥組合の活動日である木曜日の日中限定です

小川町の資材を使った堆肥「里山のめぐみ」。農家さんはもちろん、家庭菜園をしているひと、始めてみたい人にも是非使っていただきたい堆肥です。

問い合わせ先:小川堆肥組合
090-6021-5315 和気
080-6624-4826 田下
090-5769-1452 五嶋

取材日:2023年1月24日(地域おこし協力隊 泉地)

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