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放送大学2022年度受講したものまとめ

放送大学で心理学と人文学を学び始めて1年が経ちました。自分のお金で学ぶのは勉強に力が入りますし、途中で「わからん!辞めたい」と思うことも多々あれど、どうにか毎日勉強しています。特に後期の単位認定テストは年末年始休まずに勉強したよ…(だってすぐ忘れるお年頃だから)。試験合格しているといいな…。
というわけで、2023年度から放送大学・心理学科へ入る方の参考までに受けた授業の感想をば、記しておきます。

心理学概論

心理学を学ぶならまずこれ!心理学にはどういう学派があるかなど全体を見渡すのに最適な授業です。レスポンデント条件づけ、オペラント条件づけなど、最初意味がわからず泣いたけど、その後何度も出てくるので覚えてきます。イグノーベル賞の話題で出てくるハトに笑いました。
個人的に「認知療法学んでみたいな」など、次に自分が学ぶべきものも見えてきます。

臨床心理学概論

これも心理学概論と一緒に学ぶといいかも。心理学では「エビデンスだ!だ!数字と証拠を見せろ!」だけど、臨床(患者さんのそばにいる)だと「事件は現場で起きているんだ!」とも言っています。これを学んだときRENT(ミュージカル)の「シーズンオブラブ」の歌が心に流れてきました。
「愛の大きさを何で測るの?」って…。
心を「こうだ!」と定めるのは難しいものです。

ユングが出てくるんだけど、曼荼羅図?とか理解できずに図書館で、難しそうなユング本と簡単そうなユング本を借りて、両方読んでみました。覚えているのは「ユング、相談上手だから女子にモテまくりやん」ということ。

心理カウンセリング序説

この上2つを学んだ上でこちらもおすすめ。カウンセラーになるための心構えを学べます。共感するとは、共揺れするのではなく、同じ夕日を隣同士並んで見つめるイメージで、相手の悩みに寄り添うこと。そんなカウンセリングの「器」を形成するって学ぶだけではなく、人間としての軸や、経験が必要であるとわかりました。私は「人の悩みを聞くなんておこがましい、無理だわあ」と思ってしまいました。

認知行動療法

自分の考えは、今までの生育環境や経験からできているということ。またそれは「新たな視点を学ぶ」ことによって矯正していくことができると知りました。そのためにどんな技法があるか学べます。自分の考えを疑い、他の人もそうやって別の世界の視点から世界を見ていると知る。白黒思考になりがちなので、一呼吸置くのに良い学びです。

中高年の心理臨床

私も中高年になり「人生の午後」を寂しく思うお年頃になったので、学んでみました。確かに「歳を取るということは…目が見えなくなり聴力は衰え、足腰が立たず、物忘れし…」という章を読むと気が重くなりましたが、それを乗り越えるための方法や「他の人もそうなんだよ」「人間には乗り越える力があるし、その先は幸福感も上がる」という希望を見出せました。しなやかさと好奇心を忘れずに生きよう。

今日のメンタルヘルス

現代の悩みごと。家庭環境の変化や、女性の社会進出の大変さ(女性にケアの役割が回ってきがちな社会構造)、老後が長すぎる問題などを直視しました。皆それぞれ大変なんだな。普段からこまめに話せるコミュニティの大切さ、孤独が健康に良くないこと、動けなくなるほど精神状態がきつくなる前に、私たちはもっと「雑談」すべきではないだろうか。

錯覚の科学

いかに自分が簡易的にものを見ていて、騙されやすく、うがった方向で世界を見ているかと気が付かされます。「絶対こう!」と言い切れない…。だからこそ学ばなければと思う。私たちは頭を使いたくないから、とても短絡的にモノを考えています。それは「**人だから、こうだ」という差別的思想にもなる。だからいつも別の眼鏡を用意してものを見て考える癖をつけなくてはな、と思います。

舞台芸術の魅力

バレエからミュージカル、現代演劇、モダンダンスの章はとてもおもしろかったです。特に4章あたりのバレエの歴史のあたりが、ちょうどその勉強をしていた頃に銀座の「アーディゾン美術館」で開催していた「パリ・オペラ座展」と連動していて、世界最初のトゥーシューズや、ガストン・ルルーが描いた「オペラ座の怪人」の原本、ガルニエ宮の設計図などを見れて感動!

教科書と展示が連動していたので、本物を見て学びが深まりました


「本当にあったんだ~!」と歴史がつながった感じ。
放送大学の学割で無料で観れたので、さらに感涙(だって入場料2000円)。
モダンダンスの章で「ピナ・バウシュ」のダンスを観て涙が出た。確かに見る人によって感想が変わる踊りでした。
でも後半の、日本の古典とアリストテレスのミーメーシスがぁ~~あたりで理解できず、泣きそうになる。試験がめちゃくちゃ難しい!!!のが難点。

アートって何!ー近代から現代までー(面接授業)



対面授業のノート

現代アートを理解したくて取った授業です。4日間の対面授業を東京・茗荷谷まで受けに行きました。前のめりで聞いてめちゃくちゃ面白かった!これで5500円なんて嬉しい。
アートを理解するには、歴史や社会的背景、作家さんの訴えていること、経済、世界の問題、自分の思考、哲学など色んな要素から文脈を読むと面白いんだなあ。現代のアートの傾向も時代を反映しているということ、岡本太郎が「うまくあるな、うつくしくあるな、ここちよくあるな」と言っている意味がわかった気がします。もっと美術館へいって、作品と対話したい。
先生の話を聞いているとお金があったらNYへ言って現代アートを堪能したいなあと思いました。映像でもNYのアートの傾向をみせてもらえて、それも楽しかったです。

まとめ

*頭が回らず理解出来ないことも多々ありますが、とにかく毎日やっていると何かしら「あれはこういうことかな?」と点がつながる面白さがあります。私は休むとすぐ怠けるからとにかく自分との戦いです…。ここに書くことで来年度もやるであろう…。
*心理学演習の面接授業を3つは取らないといけないのに、全く面接授業の抽選に当たらないのがしんどい。来年度はガンガン抽選申し込もうと思います。
*「子どもが勉強しないのは、お母さんが勉強する姿勢をみせないからです!」というのを聞いたので、それを期待して毎日試験勉強がんばったのに、絶対高校生の息子より私のほうが勉強していると思う(涙)。母しんどい。でも授業料無駄にしたくないから、教科書なめるように見る(で、忘れる…)。「48歳なにがめでたい!!!!」とたまにジャンプしています。

放送大学の皆様、もうすぐ次の授業の申込みが始まりますね。今回は面接授業で受けたいものが沢山あるので楽しみです。ではでは。