ぬこのひー/本誌

本誌午前0時ネタバレ派 この夏新規にゴールデンカムイにはまりクソデカ感情を吐き出すため…

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本誌午前0時ネタバレ派 この夏新規にゴールデンカムイにはまりクソデカ感情を吐き出すためにこのアカウントを作りました。∞番煎じなのは承知の上ですが、何か書かずにはいられなくて書いてます。GKからは主に切なさ成分を摂取しています。一緒に切ながっていただけるとうれしいです。

最近の記事

ゴールデンカムイ 304話ラップバトル説 「はぁぁぁぁぁ」とエクトプラズムを吐く尾形百之助は第七師団長の夢を見るか?

注意!! ・ゴールデンカムイ本誌304話までのネタバレ ・筆者は尾形ファンであり、贔屓を引き倒しています。 ・こちらは一部のファン(劇場派)の「あの尾形の言ってることは、額面通りに受け取ってはいけないのではないか?」という考察会話を元に、個人の妄想もブレンドして考察を展開しています。 ・考察が間違っていたり作品の内容と乖離している可能性が高いです。 ・無いとは思いますが、万一正しかった場合、どんでん返しに対するネタバレになってしまう恐れがあります。 以上、ご了承いただける方

    • ゴールデンカムイ 200話オガタニゲタの場面で尾形百之助が超ハイテンションだった訳を麻酔の歴史から考えてみる

      (ゴールデンカムイ最新話までのネタバレを含みます。筆者は尾形ファンのため尾形に対する贔屓がひどいです。推察が多いので話半分でお読みください。) ゴールデンカムイ200話の最後に尾形が病院から逃げた場面は非常に印象的です。弱っているはずの尾形が緊迫した状況の中、あの不死身の杉元の手をかいくぐって逃げたというのもありますが、それ以上に逃げてゆく尾形の姿があまりにも異様だったからです。時折見せる満面の作り笑いではなく、薬でもキメたみたいに目がイッちゃっており、大口開けて独特の笑顔

      • ゴールデンカムイ 尾形百之助の陣営別態度分析 陰キャ風からスパダリ風まで

        コウモリ野郎と呼ばれる尾形百之助は物語の進行に伴い各陣営を渡り歩きます。そしてその時所属している陣営によってまるで別人のように態度を変えます。そのため多くの読者から裏切り者、何を考えてるのか分からない、と怒りを買っています。逆に、これが多面性につながり尾形ファンは様々な表情の尾形を愛でることができて大満足。どんな人物なのかつかみきれないところも魅力的です。本稿では尾形の各陣営における代表的な態度をいくつか取り上げてみたいと思います。 (注意⚠:ゴールデンカムイ本誌最新話まで

        • ゴールデンカムイ ソフィア前歯の隙間 原作とアニメの描写の違いから生じる人物造形の違い

          唐突ですがソフィア・ゴールデンハンドの前歯の隙間が気になってます。 原作から入って単行本を何周も読んで、はじめてアニメで彼女を見たとき思わず「はぁ?!」と声が出てしまいました。歯だけに。(インディーズ時代の尾形ギャグ) ちなみに岩息舞治の「はあッ☆」ではありませんし、尾形百之助の「ははあッ」でもありません。(しつこい)どっちかというと宇佐美時重君が言いそうです。(追記:教会での月島の「はぁ?」が近いのではというご指摘をいただきました。Exactly yes!それでございま

        ゴールデンカムイ 304話ラップバトル説 「はぁぁぁぁぁ」とエクトプラズムを吐く尾形百之助は第七師団長の夢を見るか?

        • ゴールデンカムイ 200話オガタニゲタの場面で尾形百之助が超ハイテンションだった訳を麻酔の歴史から考えてみる

        • ゴールデンカムイ 尾形百之助の陣営別態度分析 陰キャ風からスパダリ風まで

        • ゴールデンカムイ ソフィア前歯の隙間 原作とアニメの描写の違いから生じる人物造形の違い

          ゴールデンカムイ なぜ「よそ者のウィルクとその娘アシリパが北海道アイヌ文化を伝承しようとする」設定なのか?

          ゴールデンカムイの中でアイヌの文化を伝承し守る役割を担う人物はアシリパです。しかし彼女は最初からその役割担っていたわけではありません。彼女の父ウィルク(ポーランド人と樺太アイヌの血をひく)が彼女(ポーランド人と樺太アイヌと北海道アイヌの血をひく)にその役割を直接的&間接的に割り振り、紆余曲折を経て物語後半で彼女はそれを引き受ける決意を固めました。元はといえばウィルクの意志なのです。北海道アイヌから見れば「よそ者」のウィルク。北海道アイヌ文化の守り手として娘にその役目を託す人物

          ゴールデンカムイ なぜ「よそ者のウィルクとその娘アシリパが北海道アイヌ文化を伝承しようとする」設定なのか?

          ゴールデンカムイ 樺太狙撃手対決 にてヴァシリが生き残った事で物語の展開はどう変わったか

          樺太狙撃手対決 2021年12月現在、こう書かねばならなくなったことに新参者のわたくしといえどもちょっとした感慨を覚えます。日露戦争延長戦と日露戦争「再」延長戦が存在する今、狙撃手対決と言えば樺太のあれだよねという時代が終わりを告げ、これからはちゃんと「樺太狙撃手対決」「五稜郭狙撃手対決」と呼び分けなければならなくなったわけです。 さて今回は樺太狙撃手対決でヴァシリが生き残った事の影響、もっと言えばアフター樺太にヴァシリが存在する事の意味について書いてみたいと思います。

          ゴールデンカムイ 樺太狙撃手対決 にてヴァシリが生き残った事で物語の展開はどう変わったか

          ゴールデンカムイ マスクを外したヴァシリの顔にドン引きした白石由竹は何を見たのか?

          (言葉による具体的な怪我の痛そうな描写があります。苦手な方は回れ右をおすすめします。あと、尾形百之助の時のような個人的な脳みそダダ漏れコメントはございません。今回はひたすら真面目なレポートです。) 第21巻203話「似顔絵」で樺太の大泊で、白石由竹はヴァシリに足を狙撃されました。杉元佐一vs.ヴァシリ戦の後、白石は狙撃したことへの謝罪を迫りました。ヴァシリはマスクを外して顔を見せ、自分が喋れない事を伝えました。以後ヴァシリはフンフンとしか言わず頭巾を被った癒やしキャラとして

          ゴールデンカムイ マスクを外したヴァシリの顔にドン引きした白石由竹は何を見たのか?

          ゴールデンカムイ 尾形百之助の顎の傷はなぜ左右対称で直線なのか?当時の口腔外科學の教科書から分かること

          数年前に尾形をはじめて見た時からずっと気になっていることがあります。それは杉元につけられた顔の傷が直線的で左右対称なことです。ただの負傷にしてはあまりにも人工的で「あれは一体何なのだろう?」と思っていました。既に議論が終わっていることかも知れませんが、私なりに調べたことを記しておきたいと思います。(一部トレスで図を作成しています) あれは普通の負傷でついたものではない川落ちの場面で、単行本では顔が当たった瞬間は描かれていません。ここの動きはアニメの方が詳しいのでそちらを見て

          ゴールデンカムイ 尾形百之助の顎の傷はなぜ左右対称で直線なのか?当時の口腔外科學の教科書から分かること

          ゴールデンカムイにおける銃メタファー

          (ネタバレです。最新刊まで一周読んだ方向けです。) 本日発売のヤングジャンプに掲載されているゴールデンカムイ第293話の中で、戦闘中に高揚した鶴見中尉が銃を男性器に見立てて自慰のジェスチャーをしていました。それを見てこの作品は銃を男性器のメタファーとして取り扱っているということをおっしゃる方がいて、色々考えてみたら思い当たることがいくつかありました。 ちなみに、他のキャラクターでは、直接的な表現ではなく、男性性や父性の象徴として銃が描かれていたりします。また、キャラクター

          ゴールデンカムイにおける銃メタファー

          ゴールデンカムイ 尾形百之助の虚無顔は無感情の印なのか?

          (ネタバレです。最新刊まで一周読んだ方向けです。絵はトレス) ゴールデンカムイを通読していくと、尾形は狙撃時に顔の表情が完全に無い、いわゆる虚無顔になっている描写が多いのに気づくかと思います。特に冷静に狙いすまして人を撃つ時、この顔になっています。 (逆に自分や周囲の人間が襲われるなど「これは殺るしかない!」という状況の時には怒り、嘲り、薄笑いなどの表情が現れていることが多いです) この虚無顔が尾形の罪悪感の無さと捉えられる事が多く、あんな事をこんな無表情で…と血の気が引

          ゴールデンカムイ 尾形百之助の虚無顔は無感情の印なのか?

          ゴールデンカムイ 尾形百之助は罪悪感を感じない…のか?

          (ネタバレです。最新刊まで一周読んだ方向けです。絵はトレス) Twitterなどで尾形について書かれているのを見ると ・尾形は罪悪感を感じていない ・尾形に罪悪感を感じたがっているが元々持って無いから感じられない ・尾形はサイコパスだ などと言われています。 私も初めて読んだ時は何がなんだか分からなくて、「何考えてるんだ!悪辣な事をする酷い人間だ」と感じました。しかし、何周か読むうちに全く違う情景が見えてきました。 「尾形は罪悪感を感じていない」 本当にそうなのか

          ゴールデンカムイ 尾形百之助は罪悪感を感じない…のか?