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タイ飲食紀・六日目・前編 豚足をねぶり、米を飲み、ニンニクを齧れ

タイで飲み食べしたものをひたすら綴る記録。初日はこちら。

島脱出。パタヤへ移動して、飲食の幅が一気に広がります。長くなったので前後編にわけました。朝ごはん、移動、そして昼食まで。

本日のお品書き
◯カオトム(スープご飯)
◯パッシーユー(焼きうどん)
◯ライチジュース
◯タイティー
◯カオムーデーン(焼き豚&揚げ豚のっけご飯)
◯カオカームー(煮込み豚足のっけご飯)


2泊した安リゾートを出て、午前中のスピードボートで大陸へ帰ります。出発まで時間があるので、港の手前のレストランで朝ごはん。
私はカオトムという雑炊?の、エビ入りを注文。こちらは、バンコクで食べたおかゆ・ジョークの仲間。ジョークほど長時間煮込まずにサラッと仕上げるとカオトムになるらしい。イメージとしてはだし茶漬けに近い。グルタミン酸が脳直で来る(褒めてる)! 旨味は濃いですが塩味はそんなに強くない。パクチーとネギがアクセント。エビもプリプリで美味しかったです。

うっすら透けてるのがエビ 見えないけどご飯たっぷりです

友人は、一昨日タイ人たちに食べさせてもらったパッシーユーを発見して注文! わかりますかこのテロテロプルプル感が……。

今回省略しましたが、飲み物はココナツスムージーです

こんなに満腹であのスピードボートに乗ったら吐くのではないかと思いましたが、なんとかなりました。
港から次の目的地・パタヤまで、ソンテウを探すか、Grab=配車アプリで捕まえたタクシーに乗るつもりが、強硬に白タクをすすめてくるおばさんに捕捉されてしまう。こちらは一貫して乗らない、と伝えていたつもりが、すでに呼んだ早く乗れと言われる始末。こういうときに限ってGrabがなかなかこない。値切り交渉のつもりはなかったのに、そのうちおばさんが勝手に値段を下げ始め、まあそこまで安いならいいか……と思える価格になってしまったので、時間も見て、諦めて白タクに乗ることにしました。
結局何事もなく1時間ほどでパタヤへ着いたものの、ソンテウのように公共性の高いものや、Grabのように非常時の連絡先があるものとは違うので、安全面を考えると微妙だったかも。この旅における安全の許容度は不明瞭ですが……。

帰りがけ、でっかい涅槃仏がいた

今回、バンコクよりもパタヤ滞在を長く取ったのは、サメットから割と行きやすいこと、バンコクくらいなら再訪しやすいと思えば、遠い方を経験してみたいと思ったから。夜の街、のイメージはもちろんありましたが、夜遅くに出歩かなければ良いんでしょ、多少都会なところで、ショッピングを楽しもう〜くらいにしか考えていなかったのです。

が、ホテルにチェックインする段階で、パタヤ特有の性格を感じ取り始めます。ホテルのロビーとプールに、中年〜老齢の白人男性が非常に多い。日本でホテルを予約したときには、プールあるしパタヤでも泳げるじゃん!と呑気に話していましたが、見ただけで、ここに入ることは絶対にないな、と思わせる独特の雰囲気。

ま、部屋は広くて普通にきれいだし、さっさと荷物置いて買い物行こ〜! ということで出発。タイのスーパーチェーン、BigCへ向かいます。徒歩30分くらいだったので見物がてら歩いてみたのですが、気温30度の中を30分歩くのは、流石に遠かった。あと、この街には歩道いらないんじゃないかってくらいみんな歩いていない。

途中、セブンイレブンに寄って休憩。友人はライチジュース、私はタイティーを選択。セブンのタイティーは、カップとサーバーが店内においてあり、液体の量も、氷を入れるも入れないも客に任せられ、自分で注いでからレジで会計します。あとで、有名店チャトラ・ムーのを飲むとさすがに味の深みに差を認識しましたが、手軽さも含めて私はセブンのが結構お気に入り。

タイティーだけでもそこそこ冷たいし飲めるので、ケチな私は氷なし

スーパーについて、まずフードコートで昼食をとることにします。アジアのフードコートって大好き! ジャンルごとにカウンターが分かれていて、選択肢がいっぱいある。でも、結局私も友人も、同じ肉のっけご飯コーナーからチョイスしました。私はカオムーデーン=焼き豚&揚げ豚のっけご飯、友人はカオカームー=煮込み豚足のっけご飯。
恒例の但し書きですが、料理名とか詳細についてはのちのち調べているもので、この場ではとりあえず英語メニューと料理写真から想像で注文しています。

カオムーデーンも普通に美味しかったのですが、想像の範囲におさまる味の肉の上に、想像の範囲におさまるスイートチリっぽいソースがかかっているだけだったので、割愛。

衝撃を受けたのは、むしろ友人の選んだカオカームーでした。
五香粉の効いた甘じょっぱい中華風の味付けで、とろっとろに煮込まれた豚足が、煮汁とともにご飯の上に載っているわけです。豚足のプリプリしたコラーゲンは感じますが、決して脂っこくはない。タイトルに「ねぶり」とつけてしまいましたが、基本的に大きな骨はとってあるのでねぶる必要は無いです。オプションになりますが、同じ汁に漬かった煮卵。付け合せにカイラン菜。煮汁はそんなに濃いわけではなく、髄の旨味いっぱい。朝食べたカオトムと同様、さらっとしたお米とスープの組み合わせで、多少バテていてもするすると食べられてしまうわけです。なんというか、米が飲めるんです。逆に言うと、カオムーデーンのように具とソースの一体感が少ない形だと、タイ米はボソボソすぎると感じるんですよね。

奥の方が私の注文したカオムーデーン、スープ付き

もちろん全く辛くないので、八角っぽい香りがよっぽど苦手でない限り、例えるなら台湾旅行で食事を普通に楽しめた人なら、美味しく食べられると思います。これで、オプションに卵や諸々追加したとしても、60バーツ~90バーツ=300円前後くらい。自分のカオムーデーンを食べ終わって、カオカームーを注文し直そうかと思いました。

もちろんお店によって味付けはいろいろあるようですが、わたしたちがパタヤのフードコートで食べた味は、ほとんど同じくらいのあっさり加減でした。下の記事のようなバンコクでのカオカームーめぐり、したすぎる……。

で、ここで重要なのが、トッピングです。
とても今更ですが、タイでは食べる人の好みに合わせて味を調節するのが普通です。砂糖、粉唐辛子、酢、ナンプラーのセット、日本のタイ料理屋さんでも見ることありますよね。砂糖って誰がどんだけ使うもんなんやと思ってたら、なんの料理だったか、スプーン山盛り2杯くらいいってる人を現地で見たりしました。
それはともかく、この肉のっけご飯コーナーには加えてもう一つの定番トッピングがあります。それは、生にんにく。これが、丸亀正麺の揚げ玉くらいの存在感で取り放題になっています。

ニンニクはこのBigCのフードコートのが一番美味しかった 皮付きのまま食べられました

ぷるぷる旨味豚足&飲める米、の合間にこのにんにくを齧ると、一気に刺激的な構成になるわけです。タイのにんにくは、日本で食べているものよりかなり小さくて、ピリッと凝縮されている感じがあります。もちろん、食べすぎると気持ち悪くなってくるので、多くても5個くらいが限度かな。
私達はここからカオカームーの虜になり、帰国までの数日、毎日食べ続けることになったので、まだまだ登場します。

さて、腹ごしらえも済んだところで、でっかいスーパーでの楽しいおみやげ探し、そして初めてのパタヤの夜を感じる後編へ。


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