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幸運の鍵 第927話

《令和5年10月27日(土)》

人間は、生まれつき宿命と運命を持って生まれてくると言われます。多くの方は、宿命も運命も同じようなものであり、どちらも変えることのできないものと考えているのではないでしょうか。不運ばかり重なると、「どうせ自分は不幸な運命のもとに生まれたから」…などと、自らを卑下する人の言葉を聞いたりもします。しかし、宿命と運命とは全く違うものです。宿命とは、前世から定まっているもので変えることのできないものですが、運命とは、巡り合わせによるものなので、日頃の行いや選択の積み重ねによって、変えることのできるものなのです。フランスの哲学者、ヴォルテールは次のように言っています。

「人は誰でも、人生が自分に配ったカードを受け入れなくてはならない。
しかし、一旦カードを手にしたら、それをどのように使ってゲームに勝つかは、各自が一人で決めることだ」

宿命とは、誕生日であったり、性別であったり、両親•兄弟であったり、あるいは容姿や、裕福•貧乏などの家柄であったり、自分ではどうすることもできないものを言います。しかし運命は、職業の選択や結婚の選択など、自分の行いの結果として変えることのできるものなのです。ですから、不幸な運命のもとに生まれたからと卑下する必要もありませんし、何事も運命のせいにするのは、自分の行いを棚に上げて、責任を他に押し付ける思考そのものだということに気付かなければいけません。例え、辛い試練を乗り越えなければいけない運命を背負って生まれてきたとしても、それを乗り越えて幸福を引き寄せることができるかどうかの選択は、まさに個々の人間一人一人の努力と行いにかかっているのです。

今日も読んでくれてありがとう!今日も皆さんに、たくさんの幸運が訪れますように!

数多の若き英霊が海の藻屑となりました。感謝と鎮魂の誠を捧げます!合掌!