幸運の鍵 第888話
《令和5年9月15日(金)》
人間の価値とは、いったい何なのでしょうか。皆それぞれ、生きていく上での目標があることと思います。医者であれば人の命を救い、教師であれば教え子を一人前の人間として世に送り出す…。あるいは、社長になりたいとか、財を成して大金持ちになりたいと思う人もいることでしょう。そのためには努力し、能力を磨くことが必要ですね。ただ人間の価値とは、そういう目に見えるだけの成果で成し遂げたと言えるものではないと思うのです。細菌学者、野口英世は次のように言っています。
「人は能力だけでは、この世に立つことはできない。たとえ、立身しても、機械と同様だ。
人は能力と共に徳を持つことが必要である」
徳とは、その人の身に備わった「品性」を意味します。徳とは天性の素質というものではなく、後から努力して身につけるものとされます。徳を身につけている人は、「人徳のある人」と言われますが、人徳のある人は決して聖人君子のような人ではありません。人として当たり前の、約束を守る、謝る、感謝する、思いやりを持つ、笑顔でいる…という、当たり前のことを当たり前にできる人のことを言うのだと思います。
人徳のある人は、周囲から信頼され、いざという時に助けてくれる人も現れるものです。しかし肝に銘じるべきは、貴方を助けてくれる人がいるからといって、自分に人徳があるなどと思い上がってはいけません。貴方を助けてくれた人こそが、器の大きい徳のある人なのです。努力し自らの能力を磨くと共に、人に信頼される品性を持った人間になるべく、日々精進したいものですね。
今日も読んでくれてありがとう!今日も皆さんに、たくさんの幸運が訪れますように!
数多の若き英霊が海の藻屑となりました。感謝と鎮魂の誠を捧げます!合掌!