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幸運の鍵 第278話

《令和3年12月30日(木)》

人は目標を達成すると歓喜に沸きます。笑顔いっぱいで喜びますね!でも、達成までの道程が苦しければ苦しいほど、歓喜は涙に変わっていくものです。皆さんは、大松博文さんという方をご存じですか?昭和39年の東京オリンピックで「東洋の魔女」と称され、金メダルを獲得した女子バレーボールチームを率いた名監督です。回転レシーブを編み出し、日本チームを175連勝という無敵のチームに育て上げた名将です。

しかし、「鬼の大松」と言われたそのスパルタ方式は、うら若き乙女達が可哀想だと、世間からの批判のうねりに晒されていました。そういう逆風にもめげず信念を貫き通した大松監督は、金メダルを獲得した瞬間、日本ベンチの椅子に腰掛けたまま、ただ下をうつむいて涙を流していました。その時の様子は「鬼の目にも涙」と報道されました。目標を達成するまでの道程が、いかに辛い棘の道だったのかを物語っています。インドの政治指導者、ガンジーは次のように言っています。

「多くの犠牲と苦労を経験しなければ、成功とは何かを決して知ることはできない」

成し遂げた時の涙というものは、それまでの課程の厳しさ、苦労の証です。目標が大きければ大きいほど、そこに至る過程は苦しさに満ちたものになります。自らを律し、己に負けない強さはもちろん、生活等様々な犠牲を払うことになるのかもしれません。ですから、達成した時の思いは、単純に嬉しさというよりは過程の苦しさが走馬燈のように思い出されて、自然に涙が出てくるのでしょう。

成功すること、勝ち取ること、達成することは、多くの犠牲や苦労の積み重ねの上に成し遂げられるものです!小さな失敗や挫折で諦めてはいけません。逆に困難が大きければ大きいほど、その目標が価値あるものなのだということを確信して、更に勇気を振り絞らなくてはいけません。その努力と忍耐と勇気は、大いなる成果をたぐり寄せるでしょうし、仮に達成できなくても、一回りも二回りも成長した姿に変身させてくれるはずです!笑顔で前向きに挑戦していきましょう。

今日も読んでくれてありがとう!今日も皆さんに、たくさんの幸運が訪れますように!

数多の若き英霊が海の藻屑となりました。感謝と鎮魂の誠を捧げます!合掌!