幸運の鍵　第895話

《令和5年9月25日(月)》

人は、目標を目指してチャレンジする時、その完成形を思い描いてチャレンジするものですね。こうなりたい、ああなりたい…と、完成形を目指してチャレンジすることは、モチベーションを保つためにもとても重要なことです。しかし、より完璧な形を求めるのであれば、逆に最悪の事態を想定することが求められるのだと思います。よく、想定内、想定外…という言葉を使いますが、より確実な成功を求めるのであれば、いかに想定外の部分を無くすかが鍵になるのだと思います。フランスの皇帝だった、ナポレオン•ボナパルトは次のように言っています。

｢私は何事も最悪の事態を想定することから始める｣

1938年9月のミュンヘン会談において、英国首相チェンバレンはナチスドイツの要求に応じて、チェコスロバキアのスデーテン地方の割譲に同意します。チェンバレンのこの宥和政策は、平和を求める目的とは全く正反対の、ヒトラーによる野心を拡大させ、結果的に第二次世界大戦の道を開いてしまいます。理想の目標を達成するためには、逆に理想とは逆の強い姿勢を見せなければ達成できないという歴史の教訓です。単なるその場しのぎの妥協は、何も成果を生み出さないのです。

私達の人生においても、目指すべき所に辿り着くためには、最悪の事態を想定しながら、未然に防ぐ手立てを講じながら進む必要があります。一つや二つのプランでは行き詰まってしまいますね。最悪の事態も想定しながら、準備には念には念を入れる必要があります。甘い考えで、理想通りいくほど、世の中は甘くないのです。

今日も読んでくれてありがとう！今日も皆さんに、たくさんの幸運が訪れますように！