幸運の鍵 第1121話
《令和6年5月12日(日)》
ピンチに陥った時、あるいは挫折して底辺まで落ちた時、早く這い上がって来れる人と、中々這い上がって来れない人に分かれるものです。傍から見ていると、幸運に恵まれている人と不運のままの人に見えてしまいます。しかし、それはそう見えるだけで、実は本人達が遭遇している試練の度合いは同じなのです。ではなぜそう見えるのか?それは、その人間の心の持ち様、発する波長の違いなのです。元住友金属鉱山社長、藤森正路は次のように言っています。
「苦しい時でも、とにかく笑っていろ。
笑える余裕、ゆとりがないと判断を間違える」
挫折し先の見えない辛い時に、「これからどうしたらよいのか?お先真っ暗だ」…と嘆く人もいれば、「まぁ、人生ではこんなこともあるだろう。今が底辺、後は上がるだけ!」…と前向きに思う人もいます。片や暗い顔をして雰囲気も暗い人と、片や何も無かったかのように笑顔でいる人…。そういう雰囲気の違い、心の持ち様の違いが、周囲の人に与える印象を180度違うものにしているのです。そして何よりも心のゆとりが、正常な判断を可能としているのです。
幸運も不運も、勝手に迷い込んで来るものではありません。自らの心の波長に共鳴して訪れるものです。私事ですが、私が社会に出ようとしていた若い頃、亡き父親に言われたことを今でも覚えています。「苦しくて苦しくてどうしようもない時は、それが当たり前なんだと思いなさい」…。社会の荒波の中に船出する息子を気遣った気持ちに、今あらためて感謝しています。どうせ同じ苦労をするなら、笑顔で前向きに乗り越えたい!…と思う私の心の原点です。
今日も読んでくれてありがとう!今日も皆さんに、たくさんの幸運が訪れますように!
数多の若き英霊が海の藻屑となりました。感謝と鎮魂の誠を捧げます!合掌!