幸運の鍵　第950話

《令和5年11月19日(日)》

｢諦めずに頑張れ！｣という励ましの言葉はよく聞きますね。昔も今も変わらぬ応援のセリフです。一方、近年よく聞くのが｢無理しなくていいよ。頑張らなくていいんだよ｣という、全く逆の言葉です。それは、頑張り過ぎて精神的にも肉体的にも壊れてしまいそうな状態から救ってあげたいという、思いやりの言葉なのでしょう。しかし、目的意識を持ち、達成意欲を持っている人間にとって、勇気や忍耐や頑張りは絶対に必要なことは間違いのないことです。｢経営の神様｣と呼ばれたパナソニックの創業者、松下幸之助は次のように言っています。

『人は何度やりそこなっても、｢もういっぺん｣の勇気を失わなければ、かならずものになる』

高い目標になればなるほど、達成するまでの道程は厳しいものとなります。勉強しなくて得られる知識など無く、鍛錬無くして得られる結果など無いのです。｢頑張らなくていい｣…が、頑張り過ぎへの優しい慰めの言葉であれば素敵なことですが、｢楽をしなさい｣→｢真面目でなくていい｣→｢好き勝手に生きていい｣…と思考が流れていくことが危惧されます。スポーツを経験した身として感じることですが、楽な方向に逃げた瞬間に、技能向上も勝利も得ることが不可能となります。一歩先に行きたいのなら、松下幸之助の言う通り、｢もういっぺん｣の勇気を振り絞るしか方法は無いのです。

今日も読んでくれてありがとう！今日も皆さんに、たくさんの幸運が訪れますように！