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幸運の鍵 第1111話

《令和6年5月2日(木)》

「信念」を持つことはとても大切なことです。それは試練を乗り越える際に、大きな助けとなります。しかし、信念のマイナス面としては「頑固」という一面もありますね。頑なに自分の態度や考えを改めようとしない人も少なからずいるものです。職場などでよく見かけるのは、これまでの慣習などを変えたがらないケースです。「ずっとこれでやってきたんだから」の一言で片付けられる場合がよくあります。また、ただ単に自分の意見を変えたがらないケースもありますね。誰でも他人から否定されれば少なからず反発したくなるのは当然ですが、頑なに人の話を聞かないような姿勢を取られると、対応のしようが無くなってしまいます。フランスの哲学者、シモーヌ・ド・ボーヴォワールは次のように言っています。

「どうにも乗り越えられない障害にぶつかった時は、頑固さほど役に立たないものはない」

信念を持つことのマイナス面を頑固だとすると、良い意味では「ブレない心」と表せるのだと思います。ブレないことと頑固は同じように見えますが、全く違うものです。頑固は、理由は抜きにして絶対考えを変えない姿勢のことを言いますが、「ブレない心」は、信念を貫くために有益ならば、新たな発想も取り入れる柔軟性を持つからです。ボーヴォワールの言う通り、どうにも乗り越えられないような大きな障害=試練にぶち当たった時に、頑固さだけでは到底乗り越えることはできません。信念を貫くためには何が必要か、そのためにはどんな可能性も排除しないという柔軟さが必要になります。それは「頑固」とは正反対の、柔軟性を持つ「ブレない心」なのです。

今日も読んでくれてありがとう!今日も皆さんに、たくさんの幸運が訪れますように!

数多の若き英霊が海の藻屑となりました。感謝と鎮魂の誠を捧げます!合掌!