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幸運の鍵 第889話

《令和5年9月19日(火)》

人は、いかに早く、いかに効率良く、無駄を省き、苦労せずに成果を上げることができるかに関心を寄せます。しかし、自然界は循環して成長、進化していく世界です。植物たちも一年の季節の循環、一日単位の循環を経て成熟、熟成されていきます。人間の能力も同じです。習慣を身に付けることを経験するとわかりますが、一回、一日できたからといってそれで全てが身に付くということはありませんね。何度も何度も繰り返して身体に覚え込ませて、思考を働かせずに身体が自然に動くようになって初めて、習慣化したと言えるのです。小説家、開高健は次のように言っています。

「成熟するためには、遠回りをしなければならない」

発酵食品や飲み物などが寝かせる時間が必要なように、人間の脳もインプットされた情報や行動は寝ている間に熟成されます。それが、より素晴らしい味を引き出したり、それまでのものと融合して新しいものを創り上げたりします。身に付けたいことなどは情報として知っただけでは意味がありません。それを行動として実践し、更に自分のものにしていくことに意義があるのです。そのためには、どうしても休息や睡眠などの循環を経なければなりません。つまり時間をかける必要があるのです。「急いては事を仕損じる」という言葉がありますが、何事も成就するためには、熟成させる時間が必要なのです。焦らず急がず、時間をかけることを厭わず、しっかりと実力を身に付けることに集中したいものです。

今日も読んでくれてありがとう!今日も皆さんに、たくさんの幸運が訪れますように!


数多の若き英霊が海の藻屑となりました。感謝と鎮魂の誠を捧げます!合掌!