幸運の鍵 第955話
《令和5年11月24日(金)》
私は末期の胆管癌を経験しました。手術方針が一転して手術不可能になり、その後の抗癌剤での治療でも良くならず、最終的にまた手術強行の方針に変わる…という紆余曲折を経て、12時間の手術の末に何とか生き延びました。今、術後6年半を過ぎてますが、年3回のCT(次は来年2月)は今でも続いています。その位、要注意の病気です。同じ癌で女優•川島なお美やミスターラグビー•平尾誠二、柔道の金メダリスト•斉藤仁…等、多くの方が亡くなっています。三途の川を一旦見てくると、生きるということが、それだけで幸せなことだということを実感するものです。英国の女優、オードリー•ヘップバーンは次のように言っています。
『幸福のこんな定義を聞いたことがあります。「幸福とは、健康と物忘れの早さである」ですって!
わたしが思いつきたかったくらいだわ。だって、それは真実だもの』
健康と物忘れには関連があると思います。それは「ストレス」です。大したことでも無いのに、いつまでも忘れずに恨んだり嘆いたりしていると、ストレスが蓄積されていきますね。健康を害する一番の要因はストレスだと思っています。オードリー•ヘップバーンのこの言葉は、幸福について端的に言い当てていると実感します。幸福とは健康であり、健康とはストレスフリーであり、ストレスフリーの元は物忘れである…という流れです。
私は今生きていることに感謝しています。それは、自分が生きていることが良かった…という意味ではなく、私の命を守るために力を尽くして下さった医師や看護師の皆様、たぶん末っ子の私をあの世から必死に守ってくれた亡き母(脳腫瘍のため享年56)の思いなど、たくさんの思いの結実として生きていることを感じるからです。生きてさえいれば、この世の苦労は大したことではありません。生きたくても生きれない人が、世界中には数え切れないほどたくさんいるのです。
今日も読んでくれてありがとう!今日も皆さんに、たくさんの幸運が訪れますように!
数多の若き英霊が海の藻屑となりました。感謝と鎮魂の誠を捧げます!合掌!