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イラン旅行がとにかく最高だという話


イランが好きだ。

「あえて危険そうな国を挙げることで、目立ちたい」という浅はかな考えだけで、言っているのではない。

イランに恋焦がれている。


インド、イスラエル、ペルーなど多くの刺激的な国を訪れた私だが、今もう一度行きたい国を問われたら、きっと「イラン」と答えるだろう。

なぜか?私が思うに、イランの魅力は3つに集約される。

1,「え、嘘...」ってくらい、親切で、友好的な人々             

まず、とにかく人が優しい。

イラン人に写真を撮らせてもらったら、なぜかチョコレートケーキをもらった(下の写真は、ケーキくれた人)。同様の状況で、2Lのコカ・コーラも貰った。

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極めつけは、雨の日の出来事だ。レインコートを着て、傘をささずに友人が横を歩いていた。すると、向かいから傘をさしながらやってきたイラン人男性が、一瞬の迷いもなく傘を差しだした。彼はそのまま雨に濡れながら去っていった。

2020年のオリンピックに向け、日本は国を挙げて「おもてなし」をアピールした。ただ、日本人一人一人が、どこまで「外国人をおもてなししよう」という意識があるのか、疑問である。外国語に忌避意識を持ち、対日本人以上に人見知りを発揮する人が多数派ではないか。

しかし、イランという国の人々の心には、ホスピタリティーが深く深く宿っているように感じた。


あと、非常に人懐っこい。ペルセポリスという遺跡で座っていたら、Japaneseであることを珍しがって、20人くらい集まって来た。ちょっとした有名人気分である。(下写真の全員が、日本人に興味をもって集まっていた人。左側中央の赤いヒジャブの女性が、友人の日本人。)

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タクシーの運転手さんが自宅に呼んでくれて、チャイや果物をごちそうになったこともあった。

ここまで日本人に興味を持ち、親しく接してくれる背景には、国民性を除くと、「あまり観光客がおらず、日本人が珍しい」「親日である」などが挙げられると思う。

2,「うわ、まじか...」っていうくらい美しい模様・建築  

精緻にして壮大。歴史的で宗教的。美しい模様や建築は、挙げればきりがない。

写真➀:マスジェデ・シェイフ・オトゥフォッラー(エスファハーン)              写真➁:マスジェデ・ナスィロールモルク(シーラーズ)                                  写真➂:エマーム広場とマスジェデ・エマーム(エスファハーン)   画像3

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塩谷舞さんのツイートにあるように、偶像崇拝が禁止されていたからこそ、幾何学模様や建築に、人々の想像力が集約されたのかもしれない。


エナメルに美しい彩色を施した工芸品や本場ペルシャじゅうたんには、とにかく見惚れる。(写真2枚目はじゅうたん!)

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3,「うーん、ロマン....」って感じの重厚な歴史的背景

1597年、サファヴィー朝の王がエスファハーンを首都に定め、繁栄した。「エマーム広場」は、政治・経済・信仰を集約した最高の広場を目指し、400年ほど前につくられた。諸外国の商人たちが残した「エスファハーンは世界の半分」という言葉を象徴する場所だ。

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シーラーズ近くには、アケメネス朝ペルシアの遺跡「ペルセポリス」もある。アレクサンダー大王によって壊滅させられたが、当時の面影を残している。建造されたのが、卑弥呼の邪馬台国よりも500年以上前だと考えると、すんごい。

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ヤズドにある「沈黙の塔」も有名。火・水・土を神聖視するゾロアスター教は、死体を鳥に食べさせる鳥葬をしていた。その塔を実際に上り、見学することもできる。

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まとめ

加えて、物価がすごく安い。

首都テヘランで訪れたシーシャ屋は、シーシャ1台借りて、100円くらいだった。(下手したら、物価は日本の10分の1以下!)

経済制裁によるイラン国内のドル高が、格安旅行を実現させている。

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宿だけは観光地価格だが、それでも1000円あればドミトリーに泊まれる。

治安もよく、危険なことは一度もなかった。


イランすごい。

好き。

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