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復職が決まった(休職日記15)

復職が決まった。8月からまた、わたしは働きに出る。

火曜日。
週1回の診察で、先生とお話する。
どうですか、という、先生のいつもの問いかけに、そろそろ頑張ってみようと思います、復職してダメだったらそのとき考えればいいから、やってみようと思いますが、どうでしょうか、と答える。

先生は、

前向きでいいことです。そうです。ダメだったら辞めたらいいんです。だからとりあえず、やってみましょう。仕事ができるように、と思わずに、仕事に行けたらOKと考えましょうね。

と言った。

わたしは、そうですね、そうですよね、とうなづいて、ひとつだけ不安なことがあるんです、とこぼす。
毎週一回のこの診察が、自分にとっては大事な時間のようで、仕事をしていた時のように、2週間に一回とか、3週間に一回になってしまったらどうしよう、と、不安なんです。

すると先生は、


では、復職可能という診断を出すにあたって、週1回の診察はまだ必要、という条件をつけましょう。こちらから、してほしいことを具体的に伝えられるのは、この復職のタイミングだけですから。

と言った。

そういうわけで、主治医から復職可能の診断をもらったわたしは、今日、本社の障害者雇用担当の方と電話でお話しした。


お久しぶりです、とお互いに言い合って、少し間があって、わたしのほうから、復職可能という診断が出ましたと告げる。
電話の向こう側で、ほぅ、と息を吐く音がして、それは本当によかった、本当によかったです、と言ってくださった。


そこからは具体的にいつ戻るのか、どういう配慮事項が必要なのか、ヒアリングしてくださった。

わたしが伝えたのは、以下のこと。

・週1回の診察は必要と言われたので、毎週火曜日を休みにしてほしいこと

・勤務時間は以前と変わらず6時間でやってみたいこと

・週5日は不安なので、可能であれば週4日から始めたいこと

・夜は不安障害の症状が出やすいので(夕方から夜にかけて、そわそわすることが多い)遅番は免除してほしいこと

・配慮していただく業務内容をもう一度整理したいこと

・復職するのは来週からでも8月からでも構わないこと


すると担当の方は、わかりました、では週4日、火曜日休み、時間数は変わらず、日勤しばりで、復職は8月からにしましょう、と言ってくださった。

そして、


みんなと同じようにやろうと焦らなくていいんです。何度でも言いますけど、本当に焦らずにね。


と、じっくりと噛み締めるように言ってくださった。


わたしは、ありがとうございます、ありがとうございます、お手数をおかけしますが、どうぞよろしくお願いします、と、ひたすらに電話のこちら側で頭を下げた。


シフトについては、また来週連絡しますね、ということで、電話は終わった。


これで復職が決まった。
決まって嬉しいとか、悲しいとか、まだわからない。たぶん不安が、正体のない不安が、また湧き出てくるんだろうと思う。

そうしたら、モルカーのゲームをして、ポケモンのゲームをして、ツムツムのゲームをして、太鼓の達人のゲームをして、詩集を読んで、noteを読んで、Instagramをみて、 Twitterをみて、その不安から目を逸らすんだ。


目を合わせないで、やり過ごす。
静かにじっと、やり過ごす。
何もできなかったら、目を瞑って横になればいい。
わたしはもう対処法を少しだけ知っている。

だから大丈夫。
きっと大丈夫だ。

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