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復職日記25

いま、お気に入りのソファに座っている。
これはわたしにしては、とても珍しいこと。
だいたいがソファに寝そべっているので、今日は元気がある日なのだな、ということ。


今日は同居人氏1、2ともに仕事。
わたしは休み。
早朝、同居人氏2をいってらっしゃい、と見送る。
同居人氏2は自分の体調管理に人一倍敏感だ。
昨日から胃腸の調子が悪いらしく、今朝も朝ごはんをほとんど食べずに出て行った。
ずっと胃がむかむかするんだそう。
わたしは、同居人氏2がお菓子をばかすか食べ、ブラックコーヒーを飲んでいるところを目撃しているので、それが原因なんじゃないかと睨んでいるけれど、同居人氏2は別の病気を心配しながら出勤して行った。
多分、お菓子とコーヒーのせいだと、わたしは思う。


午前中本を読み、そのまま眠り、在宅勤務中の同居人氏1にちょっかいを出しに行く。
ちょっかいがてら、同居人氏1が飲んでるどでかいタンブラーのカフェラテを飲む。
わたしがちょっかいをかけに行くときは、大抵この水分補給が目的だ。
自分で淹れて飲みなさいよ、と言われるけれど、怒られることはないので、ちょくちょく飲みに行く。自分で淹れた分は早々に飲み干してしまったから。野生動物よろしく、同居人氏1のどでかいタンブラーは、わたしの水飲み場なのだ。


先週は、朝から大泣きして仕事を休んだりしたけれど、この土日の2日ばかりはよく働いたと自分でも思う。
土日は来館してくださる利用者の方が多く、返却されてきた本を本棚に戻す「配架」という仕事が途切れることなく待っている。
昨日の歩数計をみたら、10キロ歩いたことになっていた。
司書さんの仕事は、意外と体力勝負なのだな、というのは、働いてからわかったことのひとつ。
たくさんの本、というのは、物量的にそれだけ重たいわけで、それをあちらへこちらへ動かすのだから、そりゃ体力も必要なのであった。


昨日も一昨日も児童フロア担当の時間があったので、わたしは内心嬉しかった。
一般フロア担当のときは、やはり少し緊張してしまう。
女性はいいのだけれど、全般的に男性が少し怖く、特に中年男性になるとちょっと構えてしまうので、勝手に「怒られるんじゃないか」と怯えてしまうのだった。


大抵の心配事は起こらないように、怒られたりすることはほとんどないし、怒られるとすれば高齢男性に怒られることのほうが多いので、それはうまく受け流せる。
若い男性や中年男性にも、なんの恐怖も持たずに接することができるようになれたらなあ、と思う。


翻って、高齢女性は、とてもかわいらしい方が多い印象。
ありがとう、と言ってくださるし、最近は本の予約管理は自分でネットでやってくださいね、というシステムなのだけれど、それを説明して一緒に手取り足取りやってみていると、


「わたしこういうのよくわからないけれど、頑張ってやってみます!」


と、言ってくださったりする。


そう言ってくださった方が、別の日に再び来館され、また教えてもらえるかしら、と仰ったので、もう一度説明しながら操作を一緒にやったりすることもあって、そういうときも、ごめんなさいね、でもわたし頑張るわ!と言ってくださる。


こういう時に、この仕事って、悪いことばかりじゃないんだよなあ、と、思う。


児童フロアではちいさな利用者さん、一般フロアでは高齢女性の利用者さんが、わたしのこころをほっとさせてくれる。
ほっとさせて頂いた分、他の利用者の方にも、丁寧に接することができる。
そういう循環が自分の中にある。


そういえば、最近、児童フロアで中学生の男の子たちが騒がしい、ということが問題になっていて、出禁になってしまった子たちもいるのだけれど、実はわたしは、中学生でも男の子の集団だと少し怖い。


それをぽろっと上司に話すと、


でもね、すんごく悪い子たちは、そもそも図書館には来ないんですよ。



と言われて、はっとした。


それもそうだ。
こちらの話に耳を傾けてくれない、と決めつけていたのは、わたしのほうだったなあと、心の中で反省した。


いつか、どんな利用者の方に対しても、適度に肩の力を抜いて、接することができるようになりたいなあと思う。
また今週も朝から大泣きしたりするかもしれないけれど。


少なくとも、今日のわたしは、元気です。

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