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【番外編】オリオン寮元管理人インタビュー(仲村さん)

こちらのインタビュー記事は、OFIXニュースVol.108に掲載しているオリオン寮元管理人仲村さんの追加記事になります。まだ本編をご覧になっていない方は、ぜひご一読ください:https://note.com/ofix_jp/n/n72015c63c172

13年間オリオン寮の管理人として勤務してきた仲村さんが2024年3月末を以て退職されることになりました。退職を前に、管理人として勤務したこれまでの経験と感想を伺いました。本編に収めきれなかったオリオン寮の入居者の変化や、仲村さんがオリオン寮管理人として勤める前に、印刷会社のエンジニアとして体験した国際交流の様子と感想をお届けします。

ーーこの13年間、オリオン寮に入居する留学生について何か変化がありましたか。

私が管理人の仕事を始めた時、ほとんどの留学生の方たちは、日本語が理解できる人たちが来ていました。ここ数年間で、日本語が全くわからない留学生の方々が来るようになって、コミュニケーションとしては共通言語である英語で意思疎通するような機会が増えました。そこは一番大きな変化ですね。

ーー国籍もかなりバリエーションが増えた感じですか。

そんな感じですね。最近はアフリカの方が増えた気がします。昔はアジア系、特に中国の方がほとんどでした。一部はベトナム、タイの方、人数は多くなかったですが、アフリカの方もいました。ヨーロッパの方は、ドイツの方が学校の交流で来る機会が多かったですが、最近はフランスの方にチェンジしているような気がします。学校と学校の間の交換留学で来られているので、それの影響もあるかもしれません。

ーー留学生と接して印象に残ったことがありますか。

オリオン寮に住んでいて、すでに退去した寮生たちが、日本にまたくる機会があった時に、わざわざこの寮を尋ねてくれました。突然にやってきて、「私のこと覚えています?」と聞かれます。(笑)向こうも大人になり結婚もして、たまに赤ちゃんづれの方もいました。あの時の寮の生活が懐かしくて訪ねてきたとのことで、とても感動しました。日本に住んでいる元寮生もいるようですが、海外から日本に旅行にきて、大阪にきた時に寮に立ち寄る方もいました。寮で知り合って、帰国してからお付き合いして結婚した中国出身の元寮生もいました。

ーー13年間やり続けてきた原動力を教えてください。(笑)

奈良県出身ですので、奈良県から寮まで通っています。通勤で往復3時間くらいかかります。親しくなった留学生たちとお話しして、「そんなに遠いところからきて、自分の国では考えられない」と言われたこともあります。でも続けてこられたのは、一つはやっぱりこの仕事が好きだからあるのかなと思います。

ーーエンジニアとして経験した国際交流について

今はプリンターが普及していますが、以前は商業印刷と呼ばれ、印刷業界に色々な会社がありました。印刷の仕事はただ印刷機を回してプリントするだけではなくて、その前段階として、パソコンでレイアウトを作って印刷の準備をする工程がそれぞれ印刷会社さんにあります。それをプリプレス(製版)と言います。それに秀でるドイツのメーカーがありまして、そこのメーカーの製品を扱っている外資系の会社で私はエンジニアとして働いていました。輸入された機械の据え付け、トラブル発生時の対応などをやってきました。その時に、ドイツのトレーニングセンターに行って、輸入された機械について勉強する研修を受けました。仕事で20回以上ドイツに行ったことがあります。それまで海外に行った経験が少なかったのですが、世界各国からのエンジニアの方々と同じクラスで研修を受け、お話しして交流しました。滞在期間が1ヶ月間ありましたので、日々の生活をしながら研修に通っていました。エンジニアの仕事で、海外の人たちと付き合うことに慣れて、面白いなと感じました。[もしオリオン寮が]留学生の寮じゃなくて、普通の大学の寮でしたら、多分応募しなかったと思います。

仲村さん、13年間本当にありがとうございました!お疲れ様でした!



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